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いざ出陣 ページ28

夢主side

正直嫌だけど仕方ねぇと割り切り身支度を整えた
今は何故か走ってきた清光と乱に身だしなみと称した化粧を施されてる
……煙い、けど文句言ったら面倒なことになるからと大人しくしていた
結局、ナチュラルメイクとかされてお淑やかな和服に身を包まされた
…はぁ、何故と思い玄関まで向かおうと部屋を出た時だった

「おや、凄い綺麗になったなぁ!!
さぁすが…お洒落担当」

鶴丸国永がにやにや笑って立っていた
…こいつ何をしに

「なぁに、なんか用?」
「用だ、主のお見送りの為に玄関迄えすこぉとしようとな」

すっと手を出して「お手をどうぞ」なんて言う
おい何処で覚えてきたそんなキザなセリフ
何処のおとぎ話だ

「仕方ないねぇ…」

ため息をつき、手をとる
主の手がそんなに嬉しいのか、鶴丸はにこにこ笑っていた
玄関迄行く間2人共黙っている
何なのだろう、本当に…けど、悪い気はしなかった
玄関には戦闘服の格好をしている一期一振がいた…今回のお供だ
丁度の所で手を離される
その手をいち兄が迷いなくとった

「それでは、主殿…参りましょう」
「そうねぇ、行きましょか…」

その光景を黙って見ていた清光が笑い出した
なんだろう、そう思いつつも見ると「だって」という

「だって、今の2人……なんだかおとぎ話のお姫様と王子様みたいだもん!!」

……流石に恥ずかしくなった

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作者名:月夜 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年7月9日 7時

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