呪姫 【家庭教師ヒットマンREBORN×鋼の錬金術師】

12話 ページ12

「XANXUS！9代目は、お前のことを愛していたんじゃないか！？」

「るせえっ！！気色の悪い無償の愛など…っ！！」


愛してもらうためにはなにをすればいいのか

幼い頃、家族に恵まれなかったXANXUSはそんなことを考えながら生きてきた。

全てを消し灰にしてしまう怒りの炎である、憤怒の炎を生まれ持って、生まれてしまった。

母はそれを見て、9代目との子だという妄想に取り憑かれ、XANXUSは9代目の子供となった。

幼いXANXUSは自分が息子だと信じて疑わなかった。しかし、


「…なんだ、これ…」


ボンゴレを継ぐため、立派なボスとなるために生きてきた。なのに


「は…そう言うことか、俺は、」


“父さんの息子じゃない”


だから、ボンゴレのボスになることは出来ない。


悲しみよりも怒りが。怒りよりも疑問が。

なんで自分を息子だと言って拾ったのか。XANXUSには分からなかった。


「…俺の仕事は、これで終わりだ」

「え？」

「カス鮫」

「ご苦労だったなぁぁ！XANXUSぅ！！」

「…」

「う“お“い！？」


沢田綱吉が、初代ファーストエディションを完成させ、XANXUSはそれを喰らい、手が凍った。

8年前の、あの時のように。


「沢田綱吉ぃ！！」

「は、はいぃぃ！？」

「…てめぇはXANXUSに勝った。これで晴れて、ボンゴレ10代目だ」

「え、ええええ！？」

「な、どうゆう事だ！ちゃんと説明しやがれ！」

「これは9代目からの直々の依頼だよ。“ボンゴレ10代目候補の沢田綱吉及びそのファミリーの強化をせよ”ってね」

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