麦わらの妹【ONEPIECE】

四話 ページ4

「あ……いた。」


ここシオン島の真ん中には大きな一本杉が植えられている。この島のシンボルだ。

その一本杉の中付近に、ルカはいた。

赤い瞳が写すその先には、麦わら帽子を被った1人の男がいる。


「うっひょー！！肉肉肉ぅ〜！おっさん！肉くれよ〜！！」

「はは！あんちゃん、麦わらのルフィだろ！いいぜ、どんどん食べな！」


この島はルカによって守られている。否、ルカが治めるギル国と同盟国であるため、ここは自然とルカのナワバリなのだ。だから平和で争いもない。


「フフ……店主、彼のお代は僕が払うから。彼が満足するまでご飯を出してやってくれないか？」

「ルカ様！！ええもちろん！ルカ様のお知り合いとならば、喜んで！！」

「んえー！？りゅ、りゅかぁ！？」

「くす。口の中のものをなくしてから喋ろうか、ルフィ。」


ばくばくと食べ進めるルフィの隣に、ルカはおりたった。そんなルカをみて、ルフィの目が大きく見開かれる。が、食べる手は止まらない。


「る、ルカ！！お前えええええっ！！」

「フフ……“ ただいま ”ルフィ」

「おっ、おが、おがえりいいいいいいっ！！！」


ボロボロと涙を流すルフィの頭を撫でるルカ。

そしてルカは言った。


「この島全ての住民に伝えて。麦わらの一味と遭遇したら、盛大に“ おもてなしを ”と。」

「了解しました！！」

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