物語六十二頁 ページ15
(翼)
噴水から流れる水の音
風の吹く音
風に揺られる草の音
木が揺れる音
小鳥たちの綺麗な音色
空は青く雲はない
私はどう生きればいいのだろう
〔お嬢さんは翼嬢が自分の為に生きることを望んでる〕
白雪の為に生きることが私の意味であり私の為
全く意味がわからない
スッ
息を吸いそっと歌う
どこで覚えたかはわからない
なんとなく自分の口に任せて歌う
次第に動物たちが集まりだした
歌うのはすごく気持ちいい
心が落ち着く
光に照らされ髪が輝く
小川のように
一通り歌い終わり深呼吸する
何故かわからないけど頭がスッキリして今までごちゃごちゃ考えていたことがバカバカしくなった
私は私のために生きる
それはよくわからないけど
白雪がいたから私は今生きている
それに変わりはない
私の生き方は私が決める
どうしたいかは今と変わらない
だって私は白雪の為に生きることを望んでいるから
それが私のためだから
「綺麗ですね〜」
後ろから声がして振り返るとオビが立っていた
『そんなことはない』
綺麗と言われたことに動揺した私を見て微笑むオビ
オビ「〔貴方)嬢、この間は悪かった」
『あー、平気だ。気にしていない。むしろ、感謝をいう。ありがとう』
すこし微笑んだ
なんか気持ちに余裕ができた気がする
すこし、少しずつ
私の中で何かが変わっている
オビ「翼嬢も優しい顔するんだね」
『悪かったな。いつも無愛想で』
少し頭にきて背を向けた
ぎゅっ
『ぇっ⁉』
後ろから突然何かに包まれた
でもその何かはすぐにわかった
落ち着く匂いがした
オビ「少しだけこのままでいてもいい？」
『構わない。』
暖かい…
自ら向きを変えてオビの胸板に顔を埋めた
オビ「翼嬢？」
『私は今までと変わらず白雪の為に生きる。それが私のためで私の生きる道だ。
白雪がオビがいうような考えをしているなら私はそうすることにする。だってそれが白雪の望みだから」
オビ、ありがとう
小さくまた感謝をいう
オビは腕に力を入れた
このまま時間が止まればいいのに
そう思ったのは私だけの秘密だ
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舞姫桜乃鬼 - 面白かったです！内容もとても良くすごく気に入りました！続き楽しみに待っています！(^ο^) (2017年12月31日 23時) (
レス) id: 0564fd8680 (このIDを非表示/違反報告)
かりそめの蘇生(プロフ) - 面白かったです！続き楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2017年11月24日 21時) (レス) id: 30c6595324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけねこ | 作成日時：2017年8月19日 23時
