物語六十一頁 ページ14
「オビ)
そう言えばあれから翼嬢を見ていない
主人に聞いてみるか
そう思い一応翼嬢の部屋を覗きいないのを確かめて主人の元へ急いだ
オビ「主人！お嬢さんのところへ行かれるんですか？」
ゼン「いや、白雪は仕事中だろう」
主人は自分の手を見て微笑んだ
不思議な人だ
ゼン「そうだ、兄上を見たか？」
オビ「え、何か御用で？」
ゼン「少し話をな。
あ、それと、翼を見なかったか？」
自分から話題を出す前に先に言ったゼン
オビ「いや、見てないですねー。俺もそれを聞こうと思ってたんですけど主人も見てないですか」
ゼン「そうか。いったいどこにいったんだ。
オビ、すまないが探してきてくれ。言わなければならないことがある。」
オビ「了解しました！」
とりあえずどこから探そうか
おれ、言い過ぎたか？
翼嬢は思っているより繊細だ
主人達はそうは思っていないだろう
嫌な予感がしてたまらない
少しの焦りで走るスピードが速くなる
もう一度翼嬢の部屋へ向かった
部屋へ向かう途中ラジ王子を見かけた
声はかけずそのまま部屋へ急いだ
部屋の窓のところについて一呼吸置いてから窓を開けて覗き込んだ
シーンと後は何も聞こえない
綺麗に整理整頓された部屋
そこには翼嬢はいない
どこへいったんだ
また外へ出て探し回る
少しして
木の上で止まって翼嬢が開きそうな場所を考える
すると、
〔涙が示すその先に
大切な何かがあるのなら
私は迷わず何かを探す
もしそれが友を失うことならば
迷わず私は友を選ぶ
それが身を滅ぼすことになろうとも
私は友の幸せ願う〜♪〕
どこからか悲しい歌が聞こえてくる
聞いたことのない歌
でも、声は聞いたことがある
オビ「翼！」
声の聞こえた方へ走り出す
小さな噴水のある小さな森のようなところに
ひとりぽつんと腰をかけている
『川は流れる
涙も流れる
気がつけば時も流れる
忘れゆく
大切なものさえも
この広い自然も
思い出も
いつかは…』
近寄るおれに気づかずに歌い続ける翼嬢
少し離れたところで止まりその歌を聴く
周りを見ると動物たちが集まってきていた
目をつぶり声をかけずそのまま聞き入った
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舞姫桜乃鬼 - 面白かったです！内容もとても良くすごく気に入りました！続き楽しみに待っています！(^ο^) (2017年12月31日 23時) (
レス) id: 0564fd8680 (このIDを非表示/違反報告)
かりそめの蘇生(プロフ) - 面白かったです！続き楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2017年11月24日 21時) (レス) id: 30c6595324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけねこ | 作成日時：2017年8月19日 23時
