物語五十頁 ページ2
ｵﾋﾞ
宮殿についてから誰も翼嬢を見ていない
もしかしたらと思って探してたら案の定
ｵﾋﾞ「翼嬢！」
今まで馬の世話をしていたのか馬小屋の近くに倒れていた
慌てて駆け寄ると肩で息をして喋るのもやっとみたいだ
翼嬢を抱き抱えて額をあわせると
すごい熱くかった
ｵﾋﾞ「だからいったのに。すごい熱じゃないですか」
盗賊とやってるときからだと思うけど
ずっと避けられてて聞けなかった
ほんとうに、なんでここまで自分を大切にしないんだ
『オビ、このぐらい、平気だ。』
軽く微笑んだけどそれもすごく苦しそうだった
ｵﾋﾞ「へいき？どこが？あんたは自分のからだのこともっと大事にした方がいい」
すこし、強めにいって翼嬢を抱く腕に少し力を入れた
ｵﾋﾞ「じゃないと、こまる…」
『え？』
何か聞こうとしてた
その何かは何となくわかる
でも、答えが見つからないから俺は走り出した
ｵﾋﾞ「いいから黙って寝てくださいよ〜」
翼嬢の部屋につくなり優しくベッドに寝かせ薬やらなんやら色々用意した
お嬢さんにまかせればいいはなしだけど翼嬢はそれを嫌がる
意地でも止める
これ以上無理をさせないにはこれが最善だ
『白雪に言わないのか？』
こっちに顔だけを向ける彼女の瞳は潤んでいた
ｵﾋﾞ「言おうとしてもとめるでしょ？だからですよ。」
そういうと安心したのか微笑んだ
『ありがとう』
不意にも胸が弾んだ
でもそれをかきけすように
意地悪な顔をしてごまかした
ｵﾋﾞ「もう強がらずに寝たらどうですか？」
何か言われるんだろうなと思ったけど彼女は黙って目を閉じた
ｵﾋﾞ「まったく、翼嬢は、、
むりにもほどがあるって…」
そっと翼嬢の汗を拭いた
ﾄﾞｸﾝｯ
ｵﾋﾞ「ｯ！なん、だ…」
急に頭に激痛が走った
その痛みに耐えられなくてその場に倒れて意識を失った
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舞姫桜乃鬼 - 面白かったです！内容もとても良くすごく気に入りました！続き楽しみに待っています！(^ο^) (2017年12月31日 23時) (
レス) id: 0564fd8680 (このIDを非表示/違反報告)
かりそめの蘇生(プロフ) - 面白かったです！続き楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2017年11月24日 21時) (レス) id: 30c6595324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけねこ | 作成日時：2017年8月19日 23時
