～うそつきなオオカミのお話～ (ページ2)

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そして、ウソが何度も何度も続き、やがて信じてもらえなくなりました。

そんなある日、三男は旦那様に呼び出され、部屋にはいると、

旦那様に、もう部屋から出るな。と言われました。

三男は仕方ないが頷き部屋に戻ろうとドアノブに手をかけました。

後ろから旦那様の咳き込む声が聞こえ、三男が振り向くと、

苦しそうな旦那様の手には血がついていました。

「お父様！！」

三男はその姿に驚き、旦那様様に近づきます。

旦那様のお顔はみるみるうちに青くなっていきます。

三男は誰かを呼ばねば！！そう思い、部屋を飛び出して、奥様の部屋へ向かいました。

奥様の部屋に入り、

「お父様が！！お父様が！！！！」

そう三男は必死に伝えようと叫びます。

けれど奥様は、

「もう嘘をおっしゃるな！！出ておいき！！」

怖い顔を三男に向け、

三男は怯えきって部屋を出ていきました。

「お兄様！お姉様！！だれか！！お父様がぁ！！！」

廊下を走りながら叫び続けます。