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「あれは苦しかったよな。Aちゃん。」
古ぼけたソファーに横たわり、あの日の記憶を思い起こす。止まらなかった蒼い炎も天まで届く程、高い高い赤い氷の壁も、爆風に飛ばされた同じ血を分つ理解者も全部。
「まぁ、自業自得だけどな。」
だってあいつは俺らに威力の上げ方しか教えてくれなかったもんな。そら、ああなるわ。
俺は上半身を起こし、ポケットに入っていたペンダントを取り出す。それは中に写真を入れられる様になっており、チェーンの真ん中についた銀色の写真入れの蓋を開けばあの頃のAちゃんがいる。俺たちは一緒だ。一心同体なんだ。俺のAちゃんは絶対に俺を裏切らない……いや、裏切れない。
「……俺も親父連れてすぐ行くぜ。」
そしたら三人で踊ろうぜ。
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設定タグ：僕のヒーローアカデミア , 轟燈矢
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作者名：アサギ | 作成日時：2021年8月18日 3時
