【鬼滅の刃】風紀委員と天然少女。

だ ページ27

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しばらく屋台を回った二人は、河原の近くの階段に腰を下ろしていた。





『楽しかったぁ…！』



「……お化け屋敷が？」



『うん、変なお化け沢山いて楽しかった。』



「……そう…」





談笑していると、夜空に花火が咲いた。





『わ、花火だ……綺麗…。』



「……そうだな。」



『花火って、ほんとは亡くなった人に届けてるんだよ。知ってた？』



「へぇ、初耳。なんで知ってんの？」



『……なんでだっけなぁ。』



「そこ忘れる？」



『えへへ、ごめんね。』





小さな花火。大きな花火。細長い花火。太い花火。
色々な形の花達が彼らを見下ろす。





「……ねぇ、」



『うん？』



「………俺さ、言わなきゃいけないこと、あるんだけど…」



『なぁに？』



「………俺さ…その……」





花火の音で、かき消された言葉。





『え…ごめんね、なんて？』





彼は、戸惑っていたが、意を決して彼女の腕を優しく引っ張った。



そうして、耳元で囁いた。





「好き…」





彼女は一瞬目を見開いたが、すぐに目を細めた。





『私も、善逸くんが大好きだよ。』





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.→←ん

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