【rkrn】フラれたらなんかモテ期きた。

まさかのマザコン ページ1

____ずっと前から密かに想いを寄せていた人。



その姿が見えたら妙に嬉しくなって、
喋れたりしたらそりゃもう幸せすぎて一日中ニヤニヤしてる。
　一つ一つの仕草にドキドキしちゃって、
たとえ何をしていてもずっとその人のことが頭に思い浮かんでしまう。

それが恋だと自覚したのは遅くはなかった。

彼はとある甘味処で働いていて、たまたま立ち寄った際に私は俗に言う一目惚れをした。目があった瞬間、ギュンッッと変に心臓が跳ねたのを鮮明に思い出せる。
　私だって普段口が悪かったりしてるけど一応、これでも中身はちゃんとした乙女なのだ。
そりゃあ、恋くらいしたって当然だろう。






『……あ”ー…ドキドキする……ッ」





_____とある休日に、私は彼と出かける約束を取り付けた。

誘って彼が了承してくれた時は本当に嬉し死ぬかと思った。




そしてその日に私は彼に告白することに決めた。

　何度も台詞を練習したり、たくさんおめかして綺麗になった状態でその日、彼に想いを告げた。



所々噛んだけれど、なんとか気持ちを伝えきれた。




……そして、その返事は_______________

















「ごめん、俺…ママ以外の女は愛せないんだよね」









『………………………は？？』






_________まさかの、想い人はマザコンだった__。






………いやいや、意味わからん。なんだよ想い人はマザコンだったって。

待って？私今なんて言われた？？ママって何？と未だ状況が把握出来ない頭でぽかーんと男を眺める。
ようやっと頭が理解し始めるとｿﾞﾜｧｰｰｯｯと鳥肌が立つ感覚。
え、何怖ッ何こいつ何いってんの？？？は？？



男「ﾃﾞｭﾌﾌ……でも君まぁまぁいい体してるね…胸は残念だけど
　ま、そんなに俺の事好きなら抱いてあげなくもな………

『死ね！！！！！！！！！！！！！！』

グフッッッ！！！！」




私は相手に腹パン(ガチ)を食らわし、どうすればいいのかわからなくなった私は悶る男を無視して帰路へ猛ダッシュで走った。後ろから男の怒号が聞こえてくる。ああもう、どうしてこうなったんだと思いながら熱くなる目頭をグッと堪える。


『あ”ー！！なんであんな変態に告ったりしちゃったんだよ！！！
もういっその事そのママと付き合えやボケナスッッ！！！！！』



びゃーっっと半泣きで喚きながらダッシュする私を見て町人たちはギョッとしてた。ごめんね流石にこんなのびっくりするよね。でも今は許してね…



___

せってー♡→

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