体育祭、青春の1ページ【小鳥遊ふゆう】 ページ10
「え〜っと、次の競技は確か二人三脚だったよね」
椅子に座った敦盛は隣に座ってお茶を飲んでいたりんに話しかけた
「せやで〜…と言ってもまだかなり時間あるけど」
と、2人で平和に雑談をしていた時だった
「敦盛君にりんちゃん、見〜つけた!」
背後から聞き覚えのある声がして、2人は同時に振り向いた
「蘭先輩だ〜こんにちは」「蘭丸先輩!?!?そのシャツどこの店なんですか…」
敦盛はシャツについては完璧にスルー(恐らくそこに目が行かなかった)して挨拶をしたが流石関西人と言うべきか りんは即座にシャツについて触れた
「栄進の3年生は皆担任の先生から渡されたんだ〜 着るか着ないかは自由らしいけどね」
「似合ってる?」と一回転をしてみせた蘭丸のTシャツには『あざと可愛い』と書かれていた
どうやらそれぞれの特徴が書かれているらしい
「あ!ほんまや慶次パイセンなんか『傾奇者参上!』って書かれとる…っ!!お、お腹痛い…っ」
「着てる慶次先輩本人はノリノリみたいだね ってりんちゃん!お茶こぼれちゃうよ!」
「それ言わんといて…っ あ、やばっ …よーし、後でからかったろ!!」
普段威嚇し合っている慶次もノリノリで着ており、りんは大爆笑
「でも、蘭先輩は何でここに?」
敦盛が不思議そうに尋ねると、よくぞ聞いてくれました!と言わんばかりにどこからか服を取り出した
それを見た瞬間、先程の笑いはどこへ行ったのか聞きたくなる程、りんがサッと顔色を青くする
「次の競技って二人三脚でしょ?それで一等賞を取れなかったらぁ…」
「りんちゃんにこの服を着てもらおうかなって♡」
「いややあああ!!助けてぇぇえ〜!!!あつもりいいんっ!!」
にこっと微笑む姿はとても可愛いらしく、まるで天使の笑みの様だが、りんにとっては悪魔の笑み同然だ
何てったって、蘭丸が手に持っているのはりんが大の苦手とする、ひらひらふわふわのゴスロリ衣装である
りんはきょとんとしている敦盛の背中に隠れた
「それってりんちゃんはどれくらい着ればいいんですか?」
「ちょっと着て写真撮るだけだよ〜」「じゃあいっか!」「よかないわあああ」
何故かノリノリの敦盛に背後から全力で突っ込むりん
「だってちょっとだけだよ?」「うんうん」
「無理無理無理無理」
「じゃあ敦盛君にも着てもらう?りんちゃんと敦盛君でペアを組んで、一位になれなかったら2人とも着る!時間は半分こにして!『先輩』のお願い、聞いてほしいなぁっ」
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TENN - 更新失礼致しました。 (7月24日 22時) (レス) id: 62190880e4 (このIDを非表示/違反報告)
象 - 更新しました (2023年2月16日 23時) (レス) id: b1451b29dc (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 小鳥遊ふゆうさん» ありがとうございます!本編も裏話もかわいい…!りんちゃんも敦盛くんもゴスロリ似合いそうですね!絶対かわいい…! (2023年2月13日 17時) (レス) @page9 id: e773ddd9f3 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊ふゆう - 更新失礼しました! (2023年2月13日 16時) (レス) id: 8d5fbbd3ac (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 小鳥遊ふゆうさん» 了解しました!更新ありがとうございます! (2023年2月13日 7時) (レス) @page8 id: e773ddd9f3 (このIDを非表示/違反報告)
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