個性、超能力の少女は爆豪とよくケンカします【爆豪勝己】2 (ページ22)

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どこをどう走ったのか分からない。声の届かない所に行くのに必死だ

そして私はハッと気が付く

『…ここ、どこ？』

私は来たこともない場所へ来ていた。あたりに人はいない、当たり前だ

『…あ、雨…』

ポツポツと雨が降ってきた。近くを見ると小さな橋がある

『…とりあえずあの橋の下へ…』

『…』

次第に雨が強くなっていく。私はうずくまって座る

『…今頃みんなどうしているんだろう…』

川の水面で目の色を確認したが緑のままだ

『…お腹…空いたな』

帰ったところで許してくれるのだろうか。制御できずに本心が分かってしまったら？

『…ぅ…ぅぁ…』

涙が出ちゃうな…

『…こんな能力いらないよ…！』

そういった瞬間私は暗闇に包まれた

…

…

？？「何故その能力がいらないのだ？折角＿＿＿が＿＿したのに」

『…何故って…辛い思いをするから…』

？？「貴方がその能力を望んだのでは？」

『そんな事…』

『あ、貴方は誰？』

？？「誰も何も…私は＿＿＿＿だ」

『っ＿＿！！』

？？「制御できれば良い能力ですよ。幸運を祈ります。あの男も必死にお前を探している」

『あ、待ってよ！』

そう言ったがもうその声は聞こえなかった。気が付くと橋の下へ戻っていた

『何だったんだろう？』

そして一人ぼっちだ。もう辺りが暗くなってくる

『誰か………』

怖いと思った

暗くなるにつれて私まで消えてしまいそうな…

『勝己…』

寂しくなって勝己の名前を呼ぶ

………

来るはずがない、私も場所が分からないからだ

声を押し殺して泣いた

『勝己助けて…』