個性、超能力の少女は爆豪とよくケンカします【爆豪勝己】2 (ページ15)

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窓から光が差し込んでいて眩しい。目を開けてみるとそこには見慣れない天井

『…ここ、どこ？』

身体を起こしてみると近くにお母さんがいた。まだ眠っているみたいだ

私は…………

記憶を遡っていく

そうだ、私、事故を目の前で見て…勝己…？そうだ、勝己は無事なの？

母「ん…A！？よかった…心配したのよ？」

お母さんが目を覚ましたみたいだ

『か、勝己は？』

震える声、怖かったからだ。勝己が無事か分からなくて

母「大丈夫よ、勝己君は無傷」

『え？でもあの時…勝己の血が…』

思い出したくないような光景がしっかり思いだせている

何故だろう、全て、会話まで覚えているのだ。ベタっとついた血。匂い…

母「Aに治癒能力が見つかったのよ」

『治癒？』

私が勝己を助けたのだろうか

母「勝己君、もう起きてるって」

『……会いたい』

母「そういうと思ったわ」

お母さんはそう言って微笑む。すると外から話声が聞こえる、

バンッとドアが開く

『勝己？』

か「A！起きたのか！？」

『…うん、勝己…私、ごめんね…』

予知の夢を見ていたのに救えなかった私のせいなんだ

か「Aのせいじゃねえ、俺の……」

そこまで言って勝己は下を向く。そのまま私に近寄ってきた

お母さんたちはいつの間にかここからいなくなっていた。今思えば気遣ってくれていたんだな

か「良かった…」

その瞬間、勝己に抱きしめられる。フワッといい匂いが私を包み込む

『勝己が無事でよかった…』

私は我慢していた涙を流しながら言った。た泣き虫だって言われちゃうな

か「俺、Aが大事なのに、俺が悪いのに…黙れって言って…」

か「Aを悲しませて泣かせちまって…」

か「お前の声聞こえたのに、無視して、勝手に事故って…」

か「俺を助けてくれた…」

勝己は泣きながら言う

『私は大丈夫だし、もう悲しくないよ？』

『私が勝己を嫌いになることなんてないよ？』

私がそう言うと勝己はまた泣きそうになる

『あーもう！泣かない！勝己らしくないよ？』

か「泣いてねえ！」

またそうやって意地を張る所も勝己らしいや

その後お医者さんが来て私の容態を確認した後退院することになった

もう同じ失敗はしない。絶対に。救える人を全て救いたい。この日、改めてヒーローを志した