残った二人 ページ5
『フム…で、あなた達は?』
視線は乱歩と福沢へ向けられた。
福沢はいきなり見やられたので、水をふっかけられたような顔をした。
福「嗚呼、私達は______
乱「君探偵なの?ハハハ、奇遇だねぇ僕も
だよ、でもね、探偵の技能は僕の方が上だね、僕なら君より早く解決出来る」
その時の彼女の表情は、名状しがたい嫌悪
丸出しとも云えたろう。
探偵の彼女は許容範囲が広いのかそれとも面倒くさいと感じたのか、それ以上食い下がることはなく、舌打ちもせずに、
『私はアリバイを聞いているのです』
と云った。
憤りの感情が垣間見える、わずかに強い問い方であった。
乱「ん?福沢さんと一緒にいた」
探偵はため息を吐きそうなのを寸止めで我慢し、眉をひそめるところにとどめた。
『死因は刺殺、完全なアリバイがあるのは
あの二人だけ…………』
すると彼女は口の中で何かぼそぼそと呟いた。
次の瞬間___
一瞬の空虚、失落、消滅、
たった今、この空間から、何かが抜け落ちた、
"何か"は明白ではない、が、しかし、その
"何か"は完全に消えてなくった。
探偵は口を開いた。
『犯人はあなただ______郷田三郎』
犯人の名を、告げるため。
「俺が犯人だって?勝手な嘘抜かしてくれるじゃねぇか、え?だいたいなんの前触れもなく俺が犯人だと?証拠も論理もねぇくせに___」
『では私の探偵は間違っていましたか?
あなたが犯人だ。たとえそれがでっち上げだとしても、あなたが犯人であることは変わり
ない、そうでしょう』
殴りかかりそうな郷田を周りが抑える。
たしかにそうだ。一体全体、彼女はあの情報
から、いかに郷田を犯人だと云っているの
だろう。
これがもし探偵小説ならば、証拠が不十分すぎて、読者の評価以前に、雑誌掲載の審査すら
通らないような気がするが、、、
『さぁ、答えて下さい。私の探偵は間違っていますか、否か、黙殺か、』
すると郷田は首筋を何かに撫でられたような
顔になった。
額に脂汗をにじませ、歯はガチガチと震えて
いる。
『さぁ、 否か、 黙殺か、 答えるが
良ろし 』
皆この異様な光景に、唖然として何も云えずにいる。
まるで化け物に出くわしたかのような顔をした郷田は、
「ああそうだ!俺、俺がやった!だ、だから、お願いだ!やめてくれ、
やめてくれぇぇぇ___
と叫んだのち、失神してしまった。
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丸ノ内マルフォイ - 闇川幽鬼さん» おお!とても丁寧なご説明、ありがとうございます!もう絶対教えてくれる人とかいないだろとか思ってたんで、とてつもなく嬉しいです!これからも更新頑張っていきますので、何卒宜しくお願いします! (2019年9月5日 22時) (レス) id: f3401d0768 (このIDを非表示/違反報告)
闇川幽鬼 - 次に貼り方は貼りたい場所を長押しすると上に「ペースト」という文字が出ます。それを押してコピー完了・・・だと思います。・・・説明下手ですいません。分からない所があれば言って下さい。上手く説明出来るか分かりませんが頑張ります。 (2019年9月4日 23時) (レス) id: 56867ea8da (このIDを非表示/違反報告)
闇川幽鬼 - いつも楽しく見させて貰ってます。URLの貼り方は貼りたい文字を長押しすると青い枠?が出てきます。枠の青い丸を長押しスライドさせて貼りつけたいURLを選択します。上に「コピー」という文字が出ます。それを押してコピー完了! (2019年9月4日 23時) (レス) id: 56867ea8da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:丸ノ内マルフォイ | 作者ホームページ:http://subetenohazimari
作成日時:2019年8月14日 23時