島の由来 ページ24
乱「やだなぁAちゃん、勝手にきる
なんて。失礼だよ!」
『失礼なのは果たしてどっちでしょうねぇ!
私がいつもいつも暇だなんて思わないで!
今、私は、依頼人の人と、相談してるの!
もういいでしょうきって。ハイさようなら!』
乱「え、や、ちょっ、ちょっとまってよ!
何もそんな怒ることな_____」
今度こそと強く受話器を叩きつけて、Aは依頼人に向き直った。
『はあ、すいません、話の腰を折って
しまって…ええ、どうぞ、続けて下さい』
やや訝しげな目をして、広介は彼女を見た。
だがAの威勢(?)のよさは、広介は
嫌いではなかった。
むしろ好印象に当たる。
広「あ、すまないセンセ。で、俺も調べてみてわかったことがあった。どうして鶴になってるかはわからなかったが、そう云われてる由縁はわかった。なんでも、その島に住んでる人間がみんな怖いほど素直で、一から十まで全部
鵜呑みにしちまうからなんだと。だからあからさまな嘘云ってもころりと信じてしまう
らしい。俺は皆んなが皆んな、そんなに素直なわけじゃねぇと思うけどな。所詮は人間だ」
『…私もそう思います。それが本当なら、
さしずめ島の住民は、疑うことを忘れた人間といったところでしょうか。それはそれで、恐ろしいことですね』
広「俺は、なんの因果かそこへ回されることになった」
『はあ、それはお気の毒なことで…』
広「…なあセンセ、アンタ反応薄いってよく云われねぇか?」
口をへの字に曲げかけている広介は、さも疑ぐり深いような目を向けた。
『さあ、どうでしょう』
広「…は、話が逸れたが、その程度なら俺も渋々島へ研修に行ってる。俺はあの情報を
ネットで拾って、やっぱ怖くなっちまった。
たまたま俺の友人で、その鶴亀島から来たとかいうヤツがいる。同じ大学たぁ云っても、
ソイツは文学部なんだから会うことがなかったんだ。だから自然に知らなかった。
もちろん、俺はすぐにソイツをとっ捕まえて
聞いたよ」
『そしたらなんと?』
広「お前はあんな恐ろしい島へ行くのかと、
云われたよ。もちろん教授にも云った。
もっと他の場所はないかって。でもあえなく
断れちまった。俺は学生だからな、教授の
ご命令とあれば、逆らうことなんてできやし
ねぇ。だからセンセに、証拠を見つけて欲しいんだ」
Aはただひたすらに、その学生のことを瞑想していた。
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丸ノ内マルフォイ - 闇川幽鬼さん» おお!とても丁寧なご説明、ありがとうございます!もう絶対教えてくれる人とかいないだろとか思ってたんで、とてつもなく嬉しいです!これからも更新頑張っていきますので、何卒宜しくお願いします! (2019年9月5日 22時) (レス) id: f3401d0768 (このIDを非表示/違反報告)
闇川幽鬼 - 次に貼り方は貼りたい場所を長押しすると上に「ペースト」という文字が出ます。それを押してコピー完了・・・だと思います。・・・説明下手ですいません。分からない所があれば言って下さい。上手く説明出来るか分かりませんが頑張ります。 (2019年9月4日 23時) (レス) id: 56867ea8da (このIDを非表示/違反報告)
闇川幽鬼 - いつも楽しく見させて貰ってます。URLの貼り方は貼りたい文字を長押しすると青い枠?が出てきます。枠の青い丸を長押しスライドさせて貼りつけたいURLを選択します。上に「コピー」という文字が出ます。それを押してコピー完了! (2019年9月4日 23時) (レス) id: 56867ea8da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:丸ノ内マルフォイ | 作者ホームページ:http://subetenohazimari
作成日時:2019年8月14日 23時