謎解き遊戯のサイハテ

屋根の下の幻想怪奇 ページ17

その後も、乱歩はAに押しかけて、頼みに頼んだ。


その度に彼女は厭そうな顔をした。



厭そう、というよりかは、困ったような顔。




十何回目で、ようやく、渋々承諾した。



そのときに、Aが条件をだしたのだ。



乱歩の(もとい福沢家)に、少しでも奉公させてほしいと云うのだ。


彼女は義理を作るのが、あまり好きではない
らしい。



がしかし、乱歩には、全く別の理由があるように思えてならなかった。


つっかかり、とでも云うのか。



福「あぁ、、、A、ここが君の部屋だ。
部屋数のせいで、乱歩と兼用だが、我慢してくれ。何かあったらいいなさい、、、」


福沢も、乱歩の提案に賛成してくれた。
普段接することがない年頃(？)の少女に、
如何声をかけていいのか、いまいちよくわからないらしい。

お前、と云おうとしたが、何故か君、と、
云ってしまった。


彼女は特になにも云わず、普通に指示に
従った。



で、乱歩と福沢の二人が一番驚いたことというのは、彼女の生活習慣である。


だが、それはあとに詳しく記すとして、ここでは違うことに筆を向けたい。


『えっと、福沢さん、家事全般は、今日から
私にやらせて下さい。料理はお口に合うか
如何かわかりませんが。さしずめ、家賃代りと云った感じで』



福「、、、わかった。だが、無理は禁物だぞ」


その言葉通り、Aは家事がよくできた。
皿洗いはもちろん、洗濯、掃除、料理、
買い出し等々、、、

一応一通りのことは出来た。


きっと、長い間一人だったからだろう。


乱歩は、彼女の両親が交通事故で死んでいる
ことしか知らない。

それ以上にAも話したがらないし、


乱歩もそれ以上掘り下げる気もない。

微塵もないと云えば嘘になるのだが、なんとなく同じような境遇の人として、あまりそれが
よい心地のするものではないことを知って
いる。



何がどうしてそうなったかは、また別の話。




______________________________________

おはこんばちは。

きっとこのタイトルを見て、思い当たる人は
思い当たったことでしょう！！

《屋根の下の幻想怪奇》、、、ハッ！
《屋根裏の散歩者》！と！

………え？ない？えっ嘘…。

《屋根裏の散歩者》は乱歩の短編です。
私これ大好き。一番短編で好きな作品は？
と聞かれたら、《人でなしの恋》ですかね。

なんの話だろう……(･_･;

寝ない人→←論議論理の霧中遊戯

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

太宰さんの包帯

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す