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nb side
｢ もしもし、涼太？｣
｢ ごめん、夜遅くに。起こしちゃった？」
｢ いや、ちょっと目覚めてテレビ見てた ｣
｢ そっか、｣
｢ うん、なんかあった？｣
｢ その、明日時間ある？｣
おぉ、唐突なお誘い。でも昔からそうだった気もする。
下校の時とかに明日遊ぼーぜとか言って場所だけ決めて。
時間は決めなくても、だいたい同じ時間に来てたな。
まあ、俺が待たしちゃうことが多かったけど。
｢ うん、休み ｣
｢ もし良かったら店、来てくんない？｣
｢ 店？｣
｢ あっ、言ってなかった。｣
｢ え？｣
｢ 俺さ、夢叶えてレストランやってて ｣
｢ はぁ！？聞いてねぇ ｣
小学生あるあるでさ、将来の夢とかよく書かされるじゃん。
涼太は小2くらいから、料理人とかお洒落なこと書いてたんだよな。
俺は、なんて書いてたか覚えてない。
てか、思い出したくもない笑
｢ で、明日、試食会があるんだけど来れる？｣
｢ 試食会？｣
｢ そう、スタッフ全員が新メニューを食べて意見会みたいなのをするんだけど ｣
｢ 俺、場違いじゃない？それ ｣
｢ ううん、翔太の舌に信頼あるから、俺 ｣
｢ 小さい時は、でしょ？今は… ｣
｢ 絶対変わってないと思うけどな ｣
｢ んー…… お邪魔させてもらう ｣
｢ うん、ありがとう。また詳細は送るね、おやすみ。｣
｢ おやすみ ｣
即決だった。
てか、誘われた時点で行く気満々だった。
涼太からのお誘いだしな。行かないわけが無い。
送られてきた店のリンク。
開けば涼太らしさで溢れてるホームページ。
場所は、赤坂か。そこそこリッチじゃん。笑
そんなお店の試食会なんて、お得すぎる。
しかも涼太の手料理。
とか色々考えてるとまた寝れなくなった。
結局、明日の服なににしようとか、ガチめに悩んだ。
クローゼットの中身引っ張り出して。
俺こんなの持ってたっけ？って感じ。
｢ ここまで本気で服探して、俺やっぱ涼太のこと… ｣
｢ いや！ないないない。(頭を振る)｣
結局寝れたのは日が昇り始める数十分前。
試食会は店を閉じたあとって言ってたから遅い時間で助かった。
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作者名：ﾐｱ | 作成日時：2023年2月16日 21時
