乱暴な衝動(探鉱者)(病、微甘) ページ29
※トラウマレベルが異常な(頭おかしい感じになってる)探鉱者なので、苦手な方は御注意ください。
「嫌なんだよ、もう大切な人を失いたくないんだ」
台詞だけ聞けば、哀愁漂う真面目な物語になったのかもしれない。
だが鍵のかかった部屋に無理やり女性を閉じ込めといて、その台詞はあまりにも似つかわしくないんじゃないか？
「ノートン、大丈夫だよ。私は何処にも行ったりしない」
トラウマ持ちである彼を刺激しないよう、あくまでも優しく、言い聞かせる。
さっき突然ノートンが告白してきた所までは良かった。普通の行動だ。
「友達以上には見れない」と私が断ってしまったのが引き金になったのか ノートンに無理矢理引っ張られて、彼の部屋に閉じ込められ現在に至る。
今の彼はいつもの様な余裕な表情では無く、私の一言がきっかけでトラウマを発症させてしまったみたいだ。(なんだこいつめんどくさい)
彼の過去には同情するが、それとこの事は話が違う。
「駄目だ、君が他の人達といると、話してると、離れていってしまう、死んでしまう！」
最早常識は通用しないようだ。
結局、ただ私が断ってしまった事の腹いせでこんな事をしているだけじゃないか…？
「ノートン、こんな事しても意味無いよ。こんな事しちゃ駄目だよ……普通に、友達でいようよ」
もうこの際はっきり言ってしまおうと 私は口を開いたが、依然としてノートンの様子はおかしいままだ。
それどころか、さっきよりも彼の息が荒い気がする。
「それじゃ、駄目だ、俺が。俺が君の恋人になって、君を守らなきゃ…」
「……だから、ノートン。申し訳ないんだけどそれは無理なの。私はノートンといい友達でいたー……」
「うるさいｯ！！！」
声を荒らげたノートン。
言葉は怒声に途中で遮られ、同時にベッドに押し倒された。
手際良く腕をベッドに縫い付けられ、流石に脳味噌は警報を鳴らす。
「ノ、ノートン、落ち着いて。大丈夫だから」
「Aが、いけないんだ…拒むから。俺は、ただ守りたいだけなのに」
"でも、もう大丈夫、今から守る"
この一言は 彼の中の何かの合図になっていたようで 私の服にそっと掴みかかったノートンの手に、危機感しか湧いてこない。
「ノートンｯ、やめ」
先程の挙動不審な表情とは一変して、彼はにっこりと恍惚とした表情をしていた。
「安心してくれ、離しはしない」
乱暴な衝動
(だから君も離れないで)
星になれなかった屑(探鉱者)(シリアス、微裏)→←赤と駆け引き(道化師)(ほのぼの、ほんのり甘)(海老様リク)
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刹那 - 面白かったです!もし宜しかったら曲芸師のを読んでみたいです！よろしくお願いします (2019年9月21日 3時) (
レス) id: 546156cbf5 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - リクエスト失礼します…！宜しければオフェンス君のが読みたいです…>< (2019年9月14日 15時) (レス) id: a15a9a8ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ニラ - はじめまして！いつも楽しみに見させてもらっています！リクエストでイライとノートンの劇甘を見てみたいです...！ (2019年8月29日 23時) (レス) id: 1e970fa705 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ほわいとさん» 読んで下さりありがとうございます！ロビー君に対しての個人的な願望を文字に起こしたものですが、キュンときていただけたようで良かったです！こちらこそありがとうございます！ (2019年8月25日 1時) (レス) id: ec6a05673d (このIDを非表示/違反報告)
ほわいと - 新作読みました…！かわいすぎてもうニヤけが止まらなかったです！子供らしくもありつつ男らしくもあるロビーくんにキュンときました笑ありがとうございました！ (2019年8月25日 1時) (レス) id: 2392930ced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あき | 作成日時：2019年2月12日 23時
