幼い恋心(泣き虫)(ほのぼの) ページ16
こてん、と可愛い効果音が聞こえた気がした。
私以外の全員は既に脱出していて 残るは私一人なのだが、ハンターに見つかってしまい さぁチェイスだと意気込んだ矢先の出来事。
目の前にいる幼さがあるハンターは何かに躓いたのか、何とも綺麗に転んでしまったのだ。
「あー………ロビー、大丈夫？」
「うぅー………」
声からして涙を堪えているようで その様子を見たお陰か、何だか彼を放っておけない。
「っー……！うっ、うるさい！さっさと逃げろよ！転んだってぜったいに捕まえてやるからな！」
差し伸べた手を払い除け、素早く体制を建て直したロビー。
言葉の割には、相変わらず泣きいった声だ。
「ロビー、私は単純に心配なだけだよ。ほら、足 擦りむいちゃって痛そうだし」
「ど、どうじょう なんていらないぞ！」
「はいはい 強がんないの。ちゃんと処置しなきゃ駄目だよ」
おいで、と手招きしてやれば納得いかなそうな顔をしつつも案外素直に此方に寄ってきた。
小声で "なにかたくらんでるのか？" と言ってきたが、"ロビーが怪我したのを放っておけないだけだよ" と返すと そのままそっぽ向いてしまった。
「はい、完了ー」
ステージが精神病院で、中央の場所に水道があって良かった。
最低限の設備があったお陰で、ロビーの応急処置が出来たので 普段あまり好まないステージだが今回は良しとしよう。
「絆創膏は私の手持ちのだけどごめんね、大丈夫？痛くない？」
処置の最中も此方を見ずに口を閉じていたロビー。
ずっと黙っているので 少し心配になってしまうが、察しはついてしまう。
目的は果たされたわけだし、きっと彼はこの後すぐに私をダウンさせて吊るすのだろう。
まぁ もう役目も終えたし未練もないのでそれを受け入れる体制に入った時
彼は口を開いた。
「………けっこんしてください」
「………へ？」
呆気に取られている間もなく、ロビーは私の体に抱きついてきた。
小さな体をしている割に、力強く、ぎゅっと 幼い手で包み込まれる感覚は 悪い気はしなかった。
「…Aのこと、お嫁さんにしたくなった」
こういったキザな台詞をサラッと言えてしまうロビー。
さっきまでの泣き虫は、一体何処にいったのやら。
幼い恋心
(いつかお嫁さんにするんだ！)
ガキはガキらしくしているのが一番いいのさ(道化師)(甘)(たぬ様リク)→←アイスクリーム争奪戦2(傭兵)(ほのぼの、ほんのり甘)
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刹那 - 面白かったです!もし宜しかったら曲芸師のを読んでみたいです！よろしくお願いします (2019年9月21日 3時) (
レス) id: 546156cbf5 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - リクエスト失礼します…！宜しければオフェンス君のが読みたいです…>< (2019年9月14日 15時) (レス) id: a15a9a8ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ニラ - はじめまして！いつも楽しみに見させてもらっています！リクエストでイライとノートンの劇甘を見てみたいです...！ (2019年8月29日 23時) (レス) id: 1e970fa705 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ほわいとさん» 読んで下さりありがとうございます！ロビー君に対しての個人的な願望を文字に起こしたものですが、キュンときていただけたようで良かったです！こちらこそありがとうございます！ (2019年8月25日 1時) (レス) id: ec6a05673d (このIDを非表示/違反報告)
ほわいと - 新作読みました…！かわいすぎてもうニヤけが止まらなかったです！子供らしくもありつつ男らしくもあるロビーくんにキュンときました笑ありがとうございました！ (2019年8月25日 1時) (レス) id: 2392930ced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あき | 作成日時：2019年2月12日 23時
