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『……カ、カリム?』




私が訝しげに問うと、カリムはいきなり顔を上げた。




「なぁA!」




『うぉいビックリした』




カリムはズカズカと歩いてくると、スッと私の手を取り、キラッキラの笑顔を浮かべた。




……嫌な予感がする。




「俺考えたんだ!俺、お前が誰かのものになるの嫌だし、お前が俺じゃない奴に笑いかけるのも嫌だ!だからさ、俺と一緒になろうぜ!」




……ぽん、ぽん、ぽん、ちーん。





……今なんつった?




「お前には絶対に苦労させないし、幸せにするって約束する!だから俺と結婚してくれ!」




『ンンンンンちょっと待ってちょっと待ってお兄さん?かなーり話が飛んでおりません?結婚?私と?私と貴方まだ会ったばっかりなんですが』




「時間なんて関係ない!俺はお前が好きなんだ!だから、俺と結婚してくれ!」




ちゃうねん。そういうことちゃうねん。




私が聞きたいのは、何で付き合うなんちゃらをすっ飛ばして結婚まで行くのかっていう話なんだよ。




なんだ時間なんて関係ないって。好きならいいとかいう問題じゃないぞ。




しかも今の状況見て?私今から元の世界に帰る言うとるんですけど。




暴走したカリムを、慌てて駆け寄ってきたジャミルが呆れたように引きずっていく。




「カリム。今そんなこと言っても承諾されるわけないだろ。まずこいつが帰るのを阻止しなきゃならない」




いや余計阻止されたくないんですが〜。




思わず遠い目になっていると、リドルが一歩前に出てきてギリッとルシアを睨みつけた。




「……ルシア先輩。貴方とAを同じ部屋にしたのは僕の間違いだったようですね。他人に関心のない貴方なら大丈夫だと、思ったのに」




「そ。そいつは残念だったな」




そう鼻を鳴らすルシアに、リドルは怒りに体を震わせる。




「僕はッ!貴方を尊敬していた!僕に優しくしてくれたあの時から、僕は貴方が好きだったんだ!」




「へぇ、だから?」




「……ッ僕を!これ以上失望させないでください!」




リドルの身を切るような叫びを、ルシアはそれでも信じられないとばかりに嗤う。




「俺を?好き?お前が?なんの冗談。お前に好かれることなんてした覚えないし。勝手に失望してろ。あ、でも奇遇だな。俺もさっきお前に失望したばかりだよ」




リドルが悲痛に顔を歪めて俯いた。




……私が言うのもなんだけど、少し言い過ぎだ。こんなに人を傷つけるような言い方をする人だっただろうか。

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麗夜 - 最高です…!!ツイステキャラみんな好きなんですが、ルシア君が出てきてから一瞬で心臓に矢がこう…トスッと(?)、先の展開がまったく読めくて、最後までドキドキしましたが、ラストシーンの夢主ちゃんとルシア君が……!!ハピエンが欲しいです、長文失礼しました (11月24日 22時) (レス) id: 15566df1e2 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 好きです。ハッピーエンドを下さい (9月3日 21時) (レス) id: 3a2d829bf4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ルシアァァァァァァ!!!!ガチ泣きしました好きです。 (5月26日 21時) (レス) @page16 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
- 泣きました。好きです (2022年12月26日 19時) (レス) @page16 id: de2d7f656a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん丸 - とても良かったです!本当に感動とドキドキさが凄かったです。素晴らしい作品をありがとうございます!。゚(゚´Д`゚)゚。 (2022年12月3日 9時) (レス) @page16 id: 397365c42d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白桜 | 作成日時:2020年10月17日 18時

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