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「______帰る？」
リドルが大きく目を見開く。唖然とした表情のまま、ポツリと小さく疑問を落とした。
「ああ。このままじゃ、こいつは一生ここから帰れない、だから今このタイミングで帰す。……ローズハート、分かるだろ」
淡々と言葉を紡ぐルシアに、リドルは静かに頭を項垂れる。
そしてゆっくりと、頭を横に振り、その律動を徐々に激しくさせていく。
「……嫌だ、嫌だ嫌だ、そんなの、そんなの認めない！Aが、帰る？そんなの認めないよ、あり得ないだろう！」
『リドル、』
「A、あぁ、A！君はずっと僕達と過ごすんだ、この世界で、ずっと！ねぇ、そうだろう？幸せに、暮らすんだよ。……いつまでそこにいるんだい？さぁA、こっちにおいで」
暗く瞳を濁らせたリドルがこちらに手を伸ばす。狂気に歪んだ顔は、いくら見知ったそれでも恐怖せざるを得ない。
「……あー面倒くさい。せっかく解いたのに、またかかってるのか。魔法は使いたくないしなぁ……」
気怠そうなルシアの声が聞こえたかと思えば、いきなりグイッと手を引かれた。
『はっ！？』
「しょーがない、走るぞA。追いつかれるなよ！」
靡く白金の髪を見ながら、リドルの怒鳴り声を背に、風景を後ろに後ろに走っていく。
ルシアが手を引いているから、それになんとかついていく感じだ。
ちょ、待って足速いな！？
『ルシア、ちょっと待って、』
「疲れんのは分かるけど走れ、あっちにはケイトがいる。お前が帰ることを学園中にばら撒かれるぞ！」
その言葉を聞いてサァッと血の気が引いていく。
それは、やばい。
私に執着している人達が、総出で来るじゃないか。
「あーくそ、ローズハートの野郎！大丈夫だと信じて言ったのに案の定かよっ！子どもみたいに駄々捏ねやがってお前17だろうが！！」
苛々とした声で愚痴を叫ぶルシア。あーうん、元の世界ではそれが可愛いと好評だったんですけどね……。
そうやって必死に走っているうちに鏡舎が見えてきて、急いで学園へと繋がる鏡に飛び込む。
リドル達が追ってくる気配はないけれど、安心してる暇はない。いつ誰が追ってきてもおかしくないのだ。
……てか、
『あの、さっきおんぼろ寮行くって言ってましたけど、おんぼろ寮には監督生がいるのでは！？』
「大丈夫、あらかじめ眠らせて森に捨ててきたから！」
『顔ゲッス！！』
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麗夜 - 最高です…！！ツイステキャラみんな好きなんですが、ルシア君が出てきてから一瞬で心臓に矢がこう…トスッと(？)、先の展開がまったく読めくて、最後までドキドキしましたが、ラストシーンの夢主ちゃんとルシア君が……！！ハピエンが欲しいです、長文失礼しました (11月24日 22時) (
レス) id: 15566df1e2 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 好きです。ハッピーエンドを下さい (9月3日 21時) (レス) id: 3a2d829bf4 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - ルシアァァァァァァ！！！！ガチ泣きしました好きです。 (5月26日 21時) (レス) @page16 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
- 泣きました。好きです (2022年12月26日 19時) (レス) @page16 id: de2d7f656a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん丸 - とても良かったです！本当に感動とドキドキさが凄かったです。素晴らしい作品をありがとうございます！｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2022年12月3日 9時) (レス) @page16 id: 397365c42d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白桜 | 作成日時：2020年10月17日 18時
