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リリア達と別れ、私は再び学園を目指す。ごねるシルバーを引き離すのが大変だった……。
ちなみに学園の方向は全然違ったよ。なんなら逆方向って言われたよ。
『……お？あ、見えてきた見えてきた』
ゲーム通りの荘厳な建物を見つけ、私はホッと頷く。
『あ、植物え……は遠慮しまーす』
おじたんがいるからね。回避回避。
同様にオクタがいそうな中庭も回避回避。
そうやっていろんな場所を避けながら歩いていたら、急にバサッと上から何かが落ちてきた。
反射的に頭を抱えると、伏せた視界の隅で何かが動く。
長い脚………人？
「やあ！驚かせてしまったかい？いきなりすまなかったね、マダム」
明るい声に驚いて顔をあげれば、そこには綺麗に整えられた金髪を太陽にキラキラと透かした美しい狩人がいた。
「私はルーク、ポムフィオーレ寮三年のルーク・ハントだ。なんだかいい香りを辿ってきたら、君にたどり着いたというわけさ。お名前を伺っても？麗しきマダム」
恭しく腰を曲げ、私の手の甲にキスを落とすルーク。
………………。
落ち着け大丈夫、ジェイドにもやられたことがあるではないか。
初手の甲キッスはジェイドに捧げたんだ。いやなんかその言い方やだな。
とりあえず落ち着け深呼吸。ハイ落ち着いた。
「マダム？」
謎にワクテカしていたルークが訝しげに眉を寄せる。
アッ待ってそのアングル上目遣い。尊い。
いや浮気じゃないから！！だって美形ジャン！！
『あ、や、そ、染谷Aと申します。あ、じゃなくて、A・染谷です』
名前と苗字逆やからな。
ルークの美しさにドギマギしながら答えた途端、パァァァァッとルークが顔を輝かせた。
クッ！？まぶしィ！
「覚えたよ、マダム・ノワール！」
全然違ぇじゃん！
麗しいお顔して名前言ってくれるかと思ったらあだ名つけるんかい！嬉しいです！
『え、あの、なんでノワール？』
「貴女は美しい漆黒を纏っているからね。まるで夜の女神のように艶やかな気品。もしも私達が星空の元で出逢ったのなら、さぞや波打つベールのように清らかかつ神秘的な貴女だったのだろう」
え、それ私ですかね？なんかフィルターかかってません？ルークフィルター。
＝＝＝＝＝＝
マダムなんちゃらという呼び方があるのか分からないのですが(多分ない)、こういう呼び方をさせたかったのでそうしました。
お許しを。
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みかん(プロフ) - ルシア君ﾏｼﾞﾃ好きぃ…。天才ですか！？ (2022年12月18日 23時) (
レス) id: 35aefc2ecc (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - マジ、ルシア君殺さないでぇ……。まだ、続き見てないけど…。まだ、先見てないのに号泣すぎてやばい。。 (2020年10月25日 22時) (レス) id: f6fdf86c66 (このIDを非表示/違反報告)
アホの化身 - 君が泣くなら私も泣く、ってどうゆう脅しよ。 (2020年10月18日 15時) (レス) id: 62410cc231 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2020年10月16日 17時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
Airu(プロフ) - 53話マジックペンではなくマジカルペンでは？ (2020年10月14日 11時) (レス) id: a37b93bc71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白桜 | 作成日時：2020年9月3日 21時
