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『へぇぇー、それで?F BIの調査員様は何も知らない俺を見てケタケタ笑ってたって?』


「その皮肉っぽい言い方やめてくれない?違うわよ。単に知らせる機会がなかっただけでしょう。何でそんなに不機嫌になるの。」


頬杖をついて半目になる俺に、湯葉はコーヒーをかき回しながらため息をつく。そんな姿も様になるのが余計ムカつく。


『ふんっ、まぁいいけど。それで?お前はFBIとしてあそこでボディーガードやってたわけ?』


「ええ。あの男が組織から狙われてるという情報を入手した私達は、彼のボディーガードという体で彼に、ひいては組織に近づこうとしている。だから邪魔しないでね。」


『えー、無理。だって俺も命かかってるし。確かにあいつは殺さなくてもいいけど、情報持って帰らないと絞められる。ただでさえ殺さないって契約交わしてんのに、仕事できなかったら役立たずのレッテル貼られて後が怖い。』


そう言って運ばれてきたサンドイッチを頬張ると、湯葉が胡乱げに俺を見つめてきた。


『何。』


「そもそもあなた、何で組織に入ったの?後がないことくらい、分かっていたでしょう。あの組織は本当に頭の中が一般人とは違う。私は、この世界で身をもって彼らの恐ろしさを知っている。」


『…………』


「遊び半分で入るところじゃないわ。あなた、あの組織から抜ける覚悟、あるの?並大抵では抜け出せないわよ。」


真剣な目に首を捻る。

組織から抜ける覚悟、ねぇ。


『さぁな。そん時はまた考えるさ。今考えても、しょうがないし。まだ早いだろ。』


「……死んでから後悔しても、遅いのよ。」


落とされた暗い声に、俺は黙り込む。


その声に満ちる苦悩と慟哭が、ざらりと俺の胸に染みついた。

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りと - 前の方々と同じく一気読みしました!()いや、もう絶対湯葉さんの正体…(自制)。っぱ男主なんだよなあ^^更新お待ちしてます! (3月16日 10時) (レス) @page14 id: 38cba3250a (このIDを非表示/違反報告)
ディちゃん(プロフ) - 一気!一気!一気読み!!更新頑張って!! (2022年3月11日 18時) (レス) @page14 id: 7ad8b1babb (このIDを非表示/違反報告)
鈴鹿 - 1話からイッキに読みました!めっちゃ面白かったです。更新頑張ってください。 (2021年7月24日 11時) (レス) id: 2e973fc2c9 (このIDを非表示/違反報告)
白神冬喜 - イッキ読みしました! この作品は面白くて続きが気になります。更新頑張ってください!! (2020年6月11日 17時) (レス) id: 5db560dcd8 (このIDを非表示/違反報告)
すや - 続編おめでとうございます!!そしていきなり4話も!ありがとうございます!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月20日 23時) (レス) id: 8d0d2487b2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白桜 | 作成日時:2020年5月20日 1時

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