検索窓
今日:95 hit、昨日:112 hit、合計:653,618 hit

44 ページ9

『さぁ?なんでしょうねぇ。』


肩をすくめてクスリと笑う。ちらりと見れば、案の定探偵組は鋭い視線を俺に向けていた。


『まぁ俺の仕事なんて、言うほどご大層なもんじゃないんで。あ、それより俺、博士のカレー食べたいですね。』


そうフワリと微笑むと、目の前の安室さんがその目に苛立ちを揺らがせた。


「いい加減誤魔化すのも止めにしませんか?何故そんなに言うのを渋るんです。」


『別に渋ってなどいませんよ。ただ、少し恥ずかしいので……。』


彼を煽るように小首を傾げて苦笑すると、見た目に反して激情しやすい安室さんは立ち上がって俺の胸ぐらを勢い良くつかんだ。


「お前の目的はなんだ。何が目的で僕たちに近づいた?」


『はい?……一体なんの話です?』



おいおい、疑ってんのストレートにぶつけ過ぎだろ。


内心の呆れを顔には出さずにすっとぼける俺に、ギリッと奥歯を噛み締めた安室さんは手を離した。


「……取り乱しました。すみません。」


そう謝ってはくれたものの、俺に向けられたのは赤井さんに向けられるような敵意がこもった瞳。


それを見て、自業自得ながら俺は少し悲しくなった。


……俺別に、疑われたことに少しやり返したくなっただけで、安室さんに嫌われたかった訳じゃないんだけどな。






「ではそろそろ、カレーパーティーにしませんか?」






ピンと張り詰めた暗い空気を最初に破ったのは、まさかの鍋を持った沖矢さんだった。

謝罪→←43



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (794 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2044人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 白桜 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

れいん。(プロフ) - え、どうしようこの夢主君めちゃ好みなのだが。好きですだいすきです(唐突な告白)うんもう好きですはい() (2020年5月21日 0時) (レス) id: 444283ccfe (このIDを非表示/違反報告)
白桜(プロフ) - 灰虚さん» 今確認して気づきました。本当にナチュラルに赤井さん呼びしてましたね……笑教えてくださりありがとうございます。これからもこの作品を読んで頂けたら嬉しいです。 (2020年4月19日 12時) (レス) id: 33d5312230 (このIDを非表示/違反報告)
灰虚 - 53の主が帰るときに赤井さんと言っているのは仕様ですか? (2020年4月17日 12時) (レス) id: 62887d35ec (このIDを非表示/違反報告)
星の桜(プロフ) - あ〜...凄い好きです。本当に大好きです。言葉に出来ません...世界観も。夢主も。うん、好き()エルディアブロ...スペイン語では「悪魔」て言われるやつっすねぇ...良いわぁ。更新頑張って下さい!!応援してます!!! (2020年3月11日 23時) (レス) id: 847ebd8ac8 (このIDを非表示/違反報告)
夕柳(プロフ) - はぁあああああああ!!更新ありがとうございまア゙ア゙ア゙ア゙ア゙す!! ゆっくりでいいんで!白桜さんの気が向いた時でいいんで!更新してくださると全私が喜び回ります!超大好きですこの作品。 (2020年3月4日 20時) (レス) id: a9c3f82e64 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:白桜 | 作成日時:2019年7月8日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。