６６ 服部ＳＩＤＥ ページ32
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「_____で？なんや？そのAって奴は、お前がそこまで警戒するほどやばい奴なんか？」
どっかりとベンチに腰掛けて、隣に座った工藤に流し目を送る。
少し目を見開いた工藤は、思わずというように苦笑をもらした。
「やっぱバレてたか。いや、どうもあの人のこととなると、平静でいられなくなっちまうんだよなぁ。」
はぁ、とため息をついた工藤は、きゅっと真剣な顔になって声を落とす。
生温い風が、俺らの頬を撫でて消えた。
「_____水景A。あの男は、黒の組織かもしれないと、俺は思ってる。」
「……！根拠は？」
工藤の姿を変えたという、こいつが血眼で追う犯罪組織。相当危険な組織だと、俺はこいつに聞いた。
「根拠はねぇ。絶対的な根拠は。だが、俺はあの人を初めて見た時、一瞬背筋が凍った。あの感覚を、俺は覚えてる。あれは、俺の体を薬で変えた、奴ら独特の、気配だ。」
その時の感覚を思い出したのか、工藤の頬に冷や汗が伝う。
「それだけじゃない。Aさんは、ベルモットだけが使う蘭の呼称を知っていたし、俺が仕掛けた発信器や盗聴器にもすぐに気がついた。俺の尾行にも勘付いた。普通じゃない。それに……、」
工藤がふと口を噤む。少し考え込んだ後、ゆっくりと俺を見あげた。
「……これは、推測の域を出ないんだが。Aさんは恐らく、人格を二つ持っている。」
「……！ほぉ……。二重人格ってやつか？」
「多分な。この間、博士ん家でカレーパーティーをしたんだ、Aさんも呼んでな。その時、確かにAさんの人格が変わったんだ。口調は同じだったけどな。だけど、赤井さんが追いかけて外で話した時、今度はするりと口調が変わったらしい。雰囲気も、佇まいも。」
「へぇ……。なんやおもろい話やな。」
「あぁ。だから、蘭がAさんの家に行くって言った時、本当に焦ったぜ。マジで得体がしれないからな。俺もカレーパーティーの前家に行ったんだが、迂闊だったと思ってる。彼の穏やかな雰囲気の方に絆されて、警戒が甘かった。」
ふーん……。
「……工藤はそいつの家知っとるんやな？」
「あ……？知ってるけ、ど……。…………おいおい、嘘だろ。話聞いてたか？」
「まだそいつが黒の組織と決まったわけやないんやろ？なら確かめに行こうや。上辺だけでも穏やかなら、攻撃されたりはせんやろ。」
「確かにそうだけど、でも、マジでよく分からない人で、」
「行くで。」
「おい服部っ！あ〜クソッ！」
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れいん。(プロフ) - え、どうしようこの夢主君めちゃ好みなのだが。好きですだいすきです（唐突な告白）うんもう好きですはい() (2020年5月21日 0時) (
レス) id: 444283ccfe (このIDを非表示/違反報告)
白桜(プロフ) - 灰虚さん» 今確認して気づきました。本当にナチュラルに赤井さん呼びしてましたね……笑教えてくださりありがとうございます。これからもこの作品を読んで頂けたら嬉しいです。 (2020年4月19日 12時) (レス) id: 33d5312230 (このIDを非表示/違反報告)
灰虚 - 53の主が帰るときに赤井さんと言っているのは仕様ですか？ (2020年4月17日 12時) (レス) id: 62887d35ec (このIDを非表示/違反報告)
星の桜(プロフ) - あ〜...凄い好きです。本当に大好きです。言葉に出来ません...世界観も。夢主も。うん、好き()エルディアブロ...スペイン語では「悪魔」て言われるやつっすねぇ...良いわぁ。更新頑張って下さい！！応援してます！！！ (2020年3月11日 23時) (レス) id: 847ebd8ac8 (このIDを非表示/違反報告)
夕柳(プロフ) - はぁあああああああ!!更新ありがとうございまｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞす!! ゆっくりでいいんで！白桜さんの気が向いた時でいいんで！更新してくださると全私が喜び回ります！超大好きですこの作品。 (2020年3月4日 20時) (レス) id: a9c3f82e64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白桜 | 作成日時：2019年7月8日 0時
