サバゲー狂がコナンの世界にトリップしたら２

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“____……ま、いいけどよ。それより俺に、１つ提案があんだけど”


『なんの案か知らないけど却下。』


“_____話くらい最後まで聞けよA。お前のお悩みが解決しちゃうぜ？”



……お悩みだ？



“_____お前今どうすれば良いのか困ってんだろ？ここに居ても住所割れてるし、あの面倒な野郎どもからは真っ白なのに真っ黒と思い込まれて”



……誰かさんのお陰でな。



“_____怒んなよ。まぁそれの詫びと言っちゃあなんだが、良い解決策を思いついた。今回はそれで手打ちにしてくんねぇか？”



『提案による。』



コイツの言葉を鵜呑みになんかできない。



“_____チッ、しょうがねぇな。出血大サービスだ。教えてやろう。



_____黒の組織だよ”



『却下。』



誘い込むように耳元で囁かれた言葉に、俺は迷うことなく言い放つ。



“_____はぁっ！？何でだよ！”





『_____お前、俺に人を殺めろって言うの？』




意図せず、低い声が出た。




『俺に、人殺しになれって？ふざけんな。』




あの組織は、殺さなければ殺される、漫画の中のデスゲームみたいな世界だ。


あの組織に入れば、俺は生きる為に人を殺さなきゃいけなくなる。


これはサバゲーじゃない、漫画でもない、正真正銘の現実だ。


俺は、そんな哀しい殺人犯になるなんざ、御免被る。



“_____ちげーよ、A。勘違いすんな。例え俺でも、お前を殺人鬼になんかしねェ。俺が言いてェのはンなことじゃあねェよ。おい、思い出せ。灰原哀は、人を殺したか？”


灰原？



『_____いや、殺してない。あの子は科学者だった筈だ。』



“_____だろ？実行犯じゃなくたって、組織に介入する方法はいくらだってあんだよ。落ち着け。餅つけ”



『いや待て何で組織に入る話になってんだよ。他にも色々あるだろ。』



“_____スルーかよ。ねェよ。半端なトコじゃあの野郎どもにあっという間に場所割れてお仕舞いだ。アイツらFBIと公安と名探偵だろ？下手な家出にもなりゃしねェ”



……一理……なくもない。



俺もあっという間に見つかる自信がある。



『……はー、分かったよ。入れば良いんだろ入れば。そのかわりお前サポートしろよ。』



“_____あったり前だぜ！やー、やっと楽しくなってきやがった！”



テンション爆上がりしたコイツに思わずため息をつく。






『程々にしろよギョーザ。』


“_____……なぁやっぱその名前なんとかならねェか？”

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