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サッと目をそらし怪しまれない程度に歩き始めるも、時すでに遅し。
「待ってください。」
後ろから聞こえた声に、思わずピタリと足を止めてしまう。
諦めて振り返れば、予想通りそこにはエプロン姿のゴリライケメンこと安室透さんがいた。
はぁ、眩し……。
「よろしければ、ポアロでお昼食べていきませんか?僕がご馳走しますので。」
『いやいや、いいですよ。たしかにこれから昼飯ですけど、流石に悪いんで。』
本音:関わりたくない。
イケメンだけど面倒ごとに巻き込まれる予感がひしひしと伝わってまいります。
イケメンだけど。
「いえ、遠慮なさらないでください。目が合ったのもなにかのご縁ですし、何より僕の作ったメニュー、お客さんから人気なんですよ。ぜひ食べてもらいたいです。」
にこにこイケメンスマイル浮かべてるけど、目が笑っていなくて脅されてる感が強い。
人の表情に敏感な俺だから思うのかもしれないけど。
でもこの人の笑顔すごい副音声聞こえる。
[いいから来いよあぁ?]
みたいな。
言葉遣いは丁寧なのに……。
安室さんからの圧に耐えられず、しぶしぶ頷く。
その瞬間笑顔の圧が消え、普通のイケメンスマイルになった。
「ではこちらです。」
え、何この人超怖いんだけど。
俺は切り替えの早い安室さんに怯えながらも、手元のビニール袋をちらりと見てため息をついた。
カップラーメンは晩飯だな。
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あごしわ - 常に周囲を警戒(サバゲー狂特有) 一ミリも隙がない(サバゲー狂特有) 強烈な殺気(サバゲー狂特有) (2020年1月3日 5時) (レス) id: d41c4bfd58 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - 白桜さん» 続編移行、初めての時はよく分からないですよね。とても面白いと感じる作品なので、これからも頑張って下さい (2019年7月8日 0時) (レス) id: 6ea316f6e9 (このIDを非表示/違反報告)
白桜(プロフ) - 続編登録いたしました、申し訳ありません。やり方がよく分からず……。拙い作品を読んでくださりありがとうございます。機械には若干相入れなさを感じます……。 (2019年7月8日 0時) (レス) id: 33d5312230 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - 続編が登録されていないのか、2に移動できません。いつも楽しませてもらってます。更新頑張って下さい (2019年7月7日 23時) (レス) id: 6ea316f6e9 (このIDを非表示/違反報告)
山姥拓海(プロフ) - 早く続きが見たいですね!更新頑張ってください (2019年7月6日 21時) (レス) id: e2c2af4155 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白桜 | 作成日時:2019年5月21日 19時