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ふっと目を開けると、目の前に白い天井が見えた。
ボーっとする頭を働かせて、俺は転生したのだと思い出す。
……いや、転生とはちょっと違うか。俺、身体は大人のままだしな。
とりあえず、ここがどこかを把握しなければ。
俺はぎしぎしいう身体を起こしながら、周りを見渡す。
一軒家ではない、ベランダから見える景色からして高層マンションか。
家具は黒を基調としたものが多い。たぶん3LDK。なかなかに広くて高級感もある。
……やばい、かなり俺好みだな。
俺はホクホクしながら、横たわっていたソファから降りる。ていうか俺ソファで寝てたのか。そりゃ身体痛いわ。
ご丁寧に掛けられていた掛け布団を畳みながら、俺はふと壁に掛けられていた鏡に目を向けた。そして驚愕に目を見張る。
………なんだ、この美青年は。
サラサラの黒髪に色素の薄いグレーの瞳。肌なんかめちゃめちゃ白い。え、何これ。しかもなんか若返ってるし。そりゃ今より若くしてとは言ったけれども。
……神様(仮)、補正かけすぎじゃない……?
しばらく呆然としていたが、はっと我に帰る。
いやいや、それよりもこの世界がどこか知るべきだ。
神様(仮)は俺の知ってる世界にするつもりでいただろうし、ポストでも見れば分かるかな。
俺は玄関を出て、エレベーターでエントランスまで降りる。住人のポストが整然と並んでいるところにたどり着くと、俺は自分のポストを見た。
……は?米花町……?
思いもしなかった文字の羅列に頭を振ってもう一度凝視する。
え、米花町ってあれだよね。
某死神くんのあれだよね。
……嘘、俺……。
『コナンの世界に転生してんの……?』
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あごしわ - 常に周囲を警戒(サバゲー狂特有) 一ミリも隙がない(サバゲー狂特有) 強烈な殺気(サバゲー狂特有) (2020年1月3日 5時) (レス) id: d41c4bfd58 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - 白桜さん» 続編移行、初めての時はよく分からないですよね。とても面白いと感じる作品なので、これからも頑張って下さい (2019年7月8日 0時) (レス) id: 6ea316f6e9 (このIDを非表示/違反報告)
白桜(プロフ) - 続編登録いたしました、申し訳ありません。やり方がよく分からず……。拙い作品を読んでくださりありがとうございます。機械には若干相入れなさを感じます……。 (2019年7月8日 0時) (レス) id: 33d5312230 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - 続編が登録されていないのか、2に移動できません。いつも楽しませてもらってます。更新頑張って下さい (2019年7月7日 23時) (レス) id: 6ea316f6e9 (このIDを非表示/違反報告)
山姥拓海(プロフ) - 早く続きが見たいですね!更新頑張ってください (2019年7月6日 21時) (レス) id: e2c2af4155 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白桜 | 作成日時:2019年5月21日 19時