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『暇だなぁ……。』
コナンに会った日の翌朝。
コーヒーを飲みながら、ポツリと呟く。
『そろそろ仕事も見つけなきゃいけないんだよなぁ。』
一応今は初期の100万から1万引いて99万円残ってるけど、油断してたらあっという間になくなってしまう。
いつまでも限りある金に縋るのは流石にまずい。
『バイトじゃあ、ジリ貧だし。掛け持ちでもすっかねぇ…。』
スマホを手に取り、ちまちまと近くのバイトを検索する。
が、これといったものがなくて思わずため息をつく。
『とりあえず、家にいても仕方ない。出かけるか。』
俺はカップに残っている苦いコーヒーを飲み干して、寝室に備え付けてあったクローゼットに向かう。
ガチャリと扉を開けると、俺の目の前に畳2畳半くらいのスペースにずらりと並んだ洋服が現れた。
この洋服はあの神様が用意していてくれたらしく、俺が昨日来た時からある。
『んー、これとこれと、これでいっか。』
俺はハンガーにかかっていたTシャツと黒い長めの羽織、ジーンズを手にとって手早く着替える。
『行ってきまーす。』
誰もいない部屋に告げ、一万円と小銭が入ったオシャレな財布を手に取り、スニーカーを引っ掛ける。
あ、この財布もスニーカーも家に置いてありました。
何気に細かいしセンスいいんだよな、あの神様。
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あごしわ - 常に周囲を警戒(サバゲー狂特有) 一ミリも隙がない(サバゲー狂特有) 強烈な殺気(サバゲー狂特有) (2020年1月3日 5時) (レス) id: d41c4bfd58 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - 白桜さん» 続編移行、初めての時はよく分からないですよね。とても面白いと感じる作品なので、これからも頑張って下さい (2019年7月8日 0時) (レス) id: 6ea316f6e9 (このIDを非表示/違反報告)
白桜(プロフ) - 続編登録いたしました、申し訳ありません。やり方がよく分からず……。拙い作品を読んでくださりありがとうございます。機械には若干相入れなさを感じます……。 (2019年7月8日 0時) (レス) id: 33d5312230 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - 続編が登録されていないのか、2に移動できません。いつも楽しませてもらってます。更新頑張って下さい (2019年7月7日 23時) (レス) id: 6ea316f6e9 (このIDを非表示/違反報告)
山姥拓海(プロフ) - 早く続きが見たいですね!更新頑張ってください (2019年7月6日 21時) (レス) id: e2c2af4155 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白桜 | 作成日時:2019年5月21日 19時