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______任せた
______任せたわよ
______任せたぜ？
______任せたよ
自らの子を託すときに、親は必ずそう言って笑った。
自らの子との短い逢瀬を、惜しみながら。
そうし続けて、幾年が経ち。
……その人数は、徐々に少なくなっていった。
考えてみればそれはそうだ。まだ十代の者達に、二人も三人も子どもを産めるはずがない。
ほとんどが兄弟のいない彼らは、確実にその数を減らしていった。
そして、あの運命が変わった日から、五十年が経とうという時。
リュードリクスの一族は、既にたったの二人となっていた。
彼らは男女の二人組だった。
共に育ち、苦楽を共にした彼らは、自然と愛し合うようになっていた。
だが一つ、問題があった。
愛し合ってはいるが、このままでは産んだ子どもをこれまでのように育てる者がいない。
自分達を育てた人は一人きりだったから子どもを授けられてはいないし、このままでは自分達の子は生きていけなくなってしまう。
彼らは頭を悩ませた結果、知り合いの夫婦を頼ることにした。
何度か顔を合わせただけで、特別親しいわけではないが、優しい夫婦のため、きっと真っ直ぐに育ってくれるだろう。
そう決めた彼らは、肩の荷が降りた気分で少ない人生を精一杯楽しんだ。
そして、母親が十七歳、父親が十八歳になる直前。
薄暗い部屋の中で、一つの命が誕生した。
それは彼らの希望の光。
最後のリュードリクスの命。
父親はその手に赤ん坊と妻を抱き、涙を流して嗚咽しながら消えていった。
幸せだ、幸せだと笑いながら。
母親もまた泣き笑いながら、光の名残りと愛する人との命を抱きしめた。
その命は、暗い部屋の中で、美しく輝く。
私たちの希望。あなたは一人きりで、困難は多く、立ち止まり挫けることもあるでしょう。
それでも。
強くありなさい。誰か大切な人を見つけなさい。優しく輝く光となって、大切な人を照らせるような、そんな存在になりなさい。
そして、この短い人生で、あなたが笑える時が、あなたが泣く時よりも、多くありますように。
あなたが幸せだと、最期に胸を張って言えるような、光に満ちた人生を歩めますように。
見守っています。私達の最後の灯火よ。
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______そして、母はその子を、“
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蒼(プロフ) - あばばばばばばば()ルシアくんをめでたい… (5月26日 22時) (
レス) @page32 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 面白いです！ルシア君養ってあげたい。 (2022年12月18日 23時) (レス) id: 35aefc2ecc (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 最近見ていなくて今気ずきました。期限が過ぎてしまっていますがヤンデレ最高なのでそのままがいいです！ (2021年2月8日 22時) (レス) id: ea414cb9ae (このIDを非表示/違反報告)
マザーグース(プロフ) - リクエストなのですが、「呪いが作用するのはツイステの世界のみだった」ということで夢主ちゃんの世界へ二人でいき、幸せになるというifストーリーが読みたいです。お願いします！ (2020年11月6日 0時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
白桜(プロフ) - でーたしょうじょさん» 常々やる気のでるコメントをありがとうございます。皆様私では思いつかないストーリーを考えてくださる笑面白そうなので是非書いてみたいと思います。 (2020年10月28日 8時) (レス) id: 33d5312230 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白桜 | 作成日時：2020年10月26日 20時
