ナンセンス〇〇 (ページ2)

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チャロアイトページ2

興奮で騒ぎ出す観衆。

声高に商品の説明をする司会者。

ジェラルミンケースをひらいて手持ちを確認する隣人。

そのどれもにノートンの注意は注がれていなかった。
　

視線は檻の中の少女に釘付けだ。

いや、もう少し正確に言うと少女の目に。

あの黄金にも匹敵する輝きを持つゴールデン・サファイア
のような双眸。

欲しい、手に入れたい、自分の物にしたい。

司会者『それでは！百万円からスタートで『ーーー』

打てば響くような自分の言葉にセリフを遮られた司会者も、
我が物にしようと札束片手に息巻いていた連中も息を凝らして
こちらを見ている。

『...なんデスカ。これ以上でないのなら、ワタシが落札者
　ですよネ？』

腹立ち紛れに言ったが、自分でも馬鹿だと思う。

ライバルの動向をよく観察して、なるべく安い価格でかうのが
オークションの基本であり醍醐味だというのに。

いきなりあんな値段を提示すべきではなかった、もったいないこ
とをした。

平常心を取り戻した司会者の掛け声と周囲の囁き声の喧騒の中で
、深い溜息をついて頭を抱えた。

なんだか今日は溜息をついてばかりだ...

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『ーーー』はノートンが提示した金額です。

金額を悩みに悩んだ結果、考えるのを辞めました(・・)

モグトンの口調迷子ですみません...

　
　