高鳴り / sgi ページ5
(須貝side)
ああー、やっぱイライラするなあ…もう何回もこの満員電車には乗ってるはずなのに…
俺は今、大学での用事を終え、家の最寄り駅まで電車に乗っているのだが…多い！人が多い！俺が身長高かったからまだよかったけど低い人にはマジ地獄だぞこれ…目の前に人の背中があるんだろ？最悪だよ…まぁあとひと駅だし、我慢するかぁ…
「〇〇駅〜〇〇駅〜お出口は…」
よっしゃ！！着いたぁ…やっとこの圧迫感から開放される…
…と、そのとき、俺の横を一人の小柄な女性がふらふらと通りすぎていく
「…あのひと大丈夫か？酔っ払い…？」
気になってしばらく見ていると急にその人はバタンと倒れてしまった
「お、おい！！大丈夫ですか！？」
急いで駆け寄り、女性を抱き起こすと、どうやら意識は失ってないようだ。
『…す、すいません…ちょっとめまいが…』
か細い声でそう囁く彼女。きっと長い間電車に乗っていて酸欠にでもなったんだろう。しかし…
「…あの…こんな時にすいません…以前お会いしたことありませんでしたか？…あ、俺は須貝と言います」
ナイスガイポーズをしようか多少迷ったが知らない人だとまずいので一応やめておいた。
『……す、がい？…あの、え、もしかして…しゅん、くん…？』
「え、ああ！やっぱり！Aちゃんだよね！」
いやー、どこかで見たことある顔だと思ったらAちゃんか！確か小学2年生の時にAちゃんが引っ越したから…約20年ぶり！？
「え、なんで東京にいんの！？」
『あ、今年上京してきて…だからこんな満員電車にも慣れてなくて…それで…その、しゅんくん、迷惑かけたよね？ごめんね…？』
「いやいや、全然いいよ！ってか最寄りこの駅なの？」
『うん、この近くの家なの。ちょっと家賃高いんだけどね笑』
「そっかー…」
いや、それにしても随分大人になったな…俺と一緒に遊んだりしてた時より断然女っぽいっつーか…
ﾄｸﾝ…
身体が熱くなり、心拍数が早くなるのを感じる
「あの…今度時間あるとき、その、一緒に飯でも食べない？」
気づいたら俺の口が勝手にそう動いていた。穴があったら入りたいくらい恥ずかしいが、後悔はない。
『あ、うん！そうだね！昔の思い出話とかしたいよね！』
「おう！えっと…今週の土曜は…」
ﾄｸﾝ…ﾄｸﾝ…
俺はこの高鳴りの名前をまだ知らない
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須貝さんかっこよき
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わこう(プロフ) - かなとさん» すいません！完璧に私の注意不足です！不快にさせてしまったらごめんなさい！ (2019年5月26日 20時) (
レス) id: 0eb2d0dbac (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード設定の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年5月26日 17時) (レス) id: 754d6c739e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わこう | 作成日時：2019年5月26日 15時
