第59話 ページ9
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ジョングク君の、あまりにも優しすぎる言葉に涙が
止まらなくなる。
彼が謝ることなんて何もないのに。
優しい貴方は、私にはもったいないほどの人。
抱き締められた太陽みたいな暖かさも。
まだ震えている彼の体も。
私は、きっと忘れないだろう。
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…ありがとう、ジョングク君。
こんな話を聞いてくれて。
こんな私を抱き締めてくれて。
本当にありがとう。
「………ジョングク君」
私が呼びかけると、目を真っ赤にさせたジョングク君が少し身体を離して顔を上げた。
泣かないで。
貴方に似合うのは、あの太陽みたいな笑顔だから。
「…聞いてくれて、ありがとう」
ジョングク君の顔を見たら、また涙がこみ上げる。
JK「……僕の方こそ。
話してくれて、本当にありがとうございました」
ジョングク君はそう言って、ペコリと頭を下げた。
そして顔を上げて、柔らかく微笑む。
JK「……ヌナの周りには、たくさんの人います。
もちろん、僕だってそうです。
寂しい時は、一人で泣かないで僕を呼んで下さい。
ヌナの好きなお酒飲みながら、話しましょう。
いつだって付き合いますから！」
「…ありがとう」
JK「…ところでヌナ、お母さんはどちらに？」
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率直な彼の質問に、私は言葉を失った。
…どうしよう。
今話すべきなの？
とても暗い話をして、ジョングク君が泣いた。
お母さんの話まで聞いたら、また彼は悲しむのでは？
…そりゃ、気になるよね。
" 守る " と決めていたお母さんが側にいないなんて。
私だけしかいないなんて。
JK「………ヌ、ナ？」
何も答えない私に、どんどんジョングク君の顔色が
暗くなる。
…生きてるよ。
お母さんは生きてるよ。
でも、いないの。
お母さんの中に、私はもういないの。
「……ジョングク君」
もう一人の大事な人に、忘れられるって。
どれほど残酷なことか。
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「……忘れられるって、悲しいよ」
JK「…え？」
「大事な人から、私がいなくなるの。
想像してるよりもずっと、辛くて痛いの」
彼は、何か察したように目を見開いた。
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森下 衣舞(プロフ) - あいさん» あいさん泣 いつも有難うございます！私も感動系、切ない系が好きなので喜んでもらえて何よりです泣 更新お待たせしてしまって、本当に申し訳ないです…。引き続き頑張ります！お体に気をつけて下さいね！！ (2020年5月14日 22時) (
レス) id: 45654b5508 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 第2弾ありがとうございます(T_T)涙が止まりません( ；∀；)感動物語凄く好きなんですよ。だから得しかなくて(T_T)続き楽しみにしております。お体に気を付けて更新頑張ってください！ (2020年5月10日 9時) (レス) id: 17b64cad63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森下 | 作成日時：2020年5月7日 0時
