第99話 ページ49
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恥ずかしくなって、顔を下に向ける。
顔中が熱くて、火が吹き出そうなぐらい。
伝えたかった事は、全部言えた。
…もう、私はそれだけで満足だった。
後悔しないため。
今いる人に、ちゃんと伝えるため。
…ちゃんと、出来たよね。
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JK「……ねぇ、ヌナ。
そのままで、僕の話聞いてくれますか？」
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彼の優しい声色が、静かに響いた。
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JK「……前に、ヘナに会った時。
僕は、もうヌナに軽蔑されたと思っていました。
ヘナが言ってた事は全部事実だから。
それが昔の僕だったから。
でも、そんな僕にヌナはこう言った。
" 太陽みたいに暖かな人だ " って。
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…そんなの、僕だってそうですよ。
僕にとってもヌナは、太陽みたいな人。
ヌナは、これまでの僕を変えてくれた。
僕の方こそ、ありがとうの気持ちでいっぱいです」
その言葉の後。
机の下、膝の上に置いていた両手を、大きな温もりが
包み込む。
それがジョングク君の手だと認識することに、時間は
かからなかった。
……あったかい。
私より大きくて、ごつごつした手。
その手に、何度包まれて助けられたことか。
JK「…ヌナの手、やっぱり小さい」
「………」
JK「小さくて、すごく可愛い」
そう言ったジョングク君は、私の手を机の下で優しく
撫で始める。
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JK「……もっと、早くヌナに会えてたらって。
何度も考えました。
でも、過去は変えられない。
それは、ヌナも僕も分かりきってること。
嬉しい事も、辛い事も。
忘れたいぐらいの悲しい記憶も。
それを全部ひっくるめて、今の僕らがいるんです。
水に流せられるなら、そうしたいけれど。
現実はそう上手くいく訳でもないし。
これからまた、辛い事もたくさんある。
もしかしたら、今まで以上に悲しい事もあるかも
しれません。
でも、そんな場面に直面する度。
誰よりも真っ先にヌナのことを僕は支えたい。
…ヌナの、側で」
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森下 衣舞(プロフ) - あいさん» あいさん泣 いつも有難うございます！私も感動系、切ない系が好きなので喜んでもらえて何よりです泣 更新お待たせしてしまって、本当に申し訳ないです…。引き続き頑張ります！お体に気をつけて下さいね！！ (2020年5月14日 22時) (
レス) id: 45654b5508 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 第2弾ありがとうございます(T_T)涙が止まりません( ；∀；)感動物語凄く好きなんですよ。だから得しかなくて(T_T)続き楽しみにしております。お体に気を付けて更新頑張ってください！ (2020年5月10日 9時) (レス) id: 17b64cad63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森下 | 作成日時：2020年5月7日 0時
