第69話 ページ19
.
「ジョングク君は、とても観察力が良いみたいで。
私はよく顔に出ていたみたいです。
時々泣きそうになってた事も。
全部お見通しだったみたいで…」
2人は黙って、私の話に耳を傾ける。
「…部屋に伏せていた写真を、ジョングク君が
見つけちゃって…。
私、全部話したんです」
「「…………」」
黙り込むオッパ達の反応が怖い。
「最初は、言うべきなのか迷いました。
こんな重い話したら軽蔑されるだろうなって。
でも、ジョングク君は。
こんな私を支えたいって。
一人で泣かないでって。
…そう、言ってくれたんです」
.
沈黙の後。
それを破ったのは、ユンギオッパの低い声だった。
YG「…そいつのこと、信用できるのか？」
いつも、私を見守ってくれて。
まるで妹のように接し続けてくれたユンギオッパ。
私を思って、心配してくれているんだろう。
「…はい、信用できます。
彼は、とてもあたたかい人なんです。
太陽みたいに、明るく笑う人で。
私には勿体ないほど、眩しい人です」
話しながら、ジョングク君の笑顔を思い浮かべた。
ただそれだけで、心が暖かくなる。
HS「…A、今すごく優しい顔してるね」
「え？」
ホソクオッパが、優しい笑みを浮かべながら私を見ていた。
HS「良い人だって言うのが、すぐ分かったよ」
YG「…そうだな」
ユンギオッパも、口角をくいと上げた。
HS「…僕らはさ、前からAの事知ってたから。
そのジョングク君に騙されてたり、変なことされて
Aがまた悲しい思いしないか心配だったんだよ。
ユンギヒョンなんかAの前では冷静ぶってたけど、本当はすごく焦ってたからね？」
YG「おい、それは言うんじゃねぇよ」
ユンギオッパは、軽くホソクオッパを睨む。
でもその顔は、ちょっとだけ照れてた。
HS「でも今の話聞いて、安心した。
やっぱりAは、みんなから愛される人だよ。
もちろん、僕たちもそうだけどね！」
「オッパ……」
HS「忘れちゃダメだからね！？
僕らがいるから！！
全部ジョングク君に委ねたらオッパ寂しくなる！」
YG「うるせぇよホソガ」
ユンギオッパが顔をしかめる。
あたたかい光景に、目の前がボヤけた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 290人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
森下 衣舞(プロフ) - あいさん» あいさん泣 いつも有難うございます！私も感動系、切ない系が好きなので喜んでもらえて何よりです泣 更新お待たせしてしまって、本当に申し訳ないです…。引き続き頑張ります！お体に気をつけて下さいね！！ (2020年5月14日 22時) (
レス) id: 45654b5508 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 第2弾ありがとうございます(T_T)涙が止まりません( ；∀；)感動物語凄く好きなんですよ。だから得しかなくて(T_T)続き楽しみにしております。お体に気を付けて更新頑張ってください！ (2020年5月10日 9時) (レス) id: 17b64cad63 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：森下 | 作成日時：2020年5月7日 0時
