第67話 ページ17
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すっかり話し込んでいたけれど、よくよく考えれば
ジョングク君は病み上がり。
もう随分回復したみたいだけど、それでもやっぱり
心配だから、今日はもう解散。
ジョングク君が着ていたシャツを洗って返して、
玄関先まで彼を見送る。
JK「…改めて、看病ありがとうございました。
おかゆ、美味しかったです！
また今度、ちゃんとお礼させて下さい！」
「だいぶ回復したみたいで良かった。
こちらこそ、改めて本当にありがとうね。
お礼なんて、そんなの大丈夫だよ」
JK「僕が大丈夫じゃありません。
ヌナに会いたいって理由もお礼に入ってます」
…ちょっと意味が分からなかったけど、ジョングク君は「お礼する！」と言って引き下がらなかった。
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玄関先で、2人で話している。
思い出すのは、一番最初に出会った合コンの日。
ここでジョングク君に壁ドンされて、私が追い出したんだっけ。
もう随分懐かしいような気がするなぁ…。
JK「…ヌナ？何考えているんですか？」
「ううん、別に何でもないよ」
ジョングク君に言ったら、また気にしてしまうと思ってあえて言わなかった。
JK「…じゃあ、また。
絶対会いましょうね、ヌナ」
「…分かってるよ。
無事帰ったら、また連絡してね」
名残惜しそうに私を見つめるジョングク君。
ドアノブに手を掛ける手前、彼は振り返って見送る
私を抱き寄せた。
「……ジョングク君？」
彼の体にすっぽりと収まる形で、力強く抱き締められる。
ちょっと苦しいけれど、なぜかそれが心地よく
感じるのは、どうしてなんだろう。
しばらく抱き締められた後、体が離れた。
まだ体には、じんわりと温もりが残っている。
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JK「…これは、ヌナが元気になるおまじない。
僕がいること、忘れないで下さいね」
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彼はまた、眩しい笑顔を私に向けて。
そして私の頭をポンポンと撫でた。
JK「じゃあね、ヌナ！」
そして今度こそ、ドアノブを引いて彼は私の家を
去って行った。
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撫でられた頭も。
さっきまで抱き締められていた体も。
なんだか、熱い。
心臓が早く動いているのが、自分でも分かる。
どうしちゃったの、私。
…あ、もしかして。
熱が移ったとか？
…きっとそうだ。
風邪薬飲んでおこう。
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森下 衣舞(プロフ) - あいさん» あいさん泣 いつも有難うございます！私も感動系、切ない系が好きなので喜んでもらえて何よりです泣 更新お待たせしてしまって、本当に申し訳ないです…。引き続き頑張ります！お体に気をつけて下さいね！！ (2020年5月14日 22時) (
レス) id: 45654b5508 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 第2弾ありがとうございます(T_T)涙が止まりません( ；∀；)感動物語凄く好きなんですよ。だから得しかなくて(T_T)続き楽しみにしております。お体に気を付けて更新頑張ってください！ (2020年5月10日 9時) (レス) id: 17b64cad63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森下 | 作成日時：2020年5月7日 0時
