Chapter:32 ページ33
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優しい声で、そう残して。
僕らの体から、離れていく。
そして、バスから降りようとする。
JM「っ……
僕も、大好きだよA！！
だから、生きて……」
ジミンの叫びに、彼女は優しく笑う。
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TH「A。
…A。
世界で一番、最高の女の子だよ。
僕らは誰よりも、Aの味方だからね。
だから、
だから、お願い…。
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…僕らの分まで、幸せになって……」
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涙が止まらない。
Aも、ずっと泣いている。
僕も、ジミンも、ずっと泣いている。
あまりにも、無情で悲しい。
最期の、別れ。
窓の外は、美しい。
「……2人に出会えて、本当に幸せだったよ。
私、何も後悔してないよ。
だから、本当に…。
本当に、ごめんね…」
TH「なんで、謝るの…」
「辛い思いさせて、ごめんね…」
そんなの、Aだって同じなのに。
君だけじゃないのに。
最後の最後まで、本当に優しい。
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……あぁ、好きだよ。
大好きだよ、A。
口から溢れそうになった言葉を、引き止める。
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「……じゃあね。
また、どこかで。
きっと、いつか。
会えるって、信じてる」
涙を拭って、彼女を見る。
Aは僕の好きな笑顔を浮かべて、手を振りながら、
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＿＿＿＿＿＿＿彼女は、バスを降りた。
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扉が閉まり、再びバスにエンジンがかかる。
JM「テヒョン….見て」
別れが辛くて、顔を背けていた僕にジミンが言う。
僕が顔を上げるとそこには。
バスのすぐ横。
美しい、川のそばで。
Aと、既にバスを降りていたクラスメイト達が
いた。
外で、ずっと笑って僕らに手を振っている。
TH「なん、で……」
JM「僕らの、お見送りかな…」
バスが静かに、動き始める。
僕らも必死に手を振って応える。
ずっと、ずっと笑顔で手を振るみんなに。
また、涙が頬を伝う。
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…ありがとう、みんな。
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…ありがとう、大好きなA。
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……さようなら。
みんな幸せになって。
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森下(プロフ) - カナさん» カナさん、有難うございます！！実写化…なったらとんでもなく喜びます！笑。この作品に込めた思いが届いた事が本当に嬉しいです！またこれからも、どうぞよろしくお願いします！！ (2020年7月16日 22時) (
レス) id: 45654b5508 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - この作品を読んで、とても苦しかったです。他の方もいってらっしゃいますが、ぜひとも実写映画になってほしいくらいです。今、世界的にも注目を集める彼らが主役を務めればたくさんの人が考えさせられる、そんな作品だと思いました。涙なしにはいられません。 (2020年7月16日 18時) (レス) id: 02e49131f6 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 聴きました！とてもきれいでした。この話がいつの日か映画化されることを願っています（笑）それくらい、もっと多くの人に知ってほしいです。 (2020年5月7日 16時) (レス) id: 9b83238922 (このIDを非表示/違反報告)
森下 衣舞(プロフ) - ナナさん» 宜しければ、なんですが…。spring dayの他にも、色んな曲を聴きながらこの小説を書きました。「pure white」というピアノ曲です！あのバスの中で流れていそうな、とても綺麗な曲ですので、良ければ是非聴いてみてください！！ (2020年5月7日 10時) (レス) id: 45654b5508 (このIDを非表示/違反報告)
森下 衣舞(プロフ) - ナナさん» たくさんのコメント、本当に有難うございます泣！！曲聴きました！！自分で言うのも何ですが、合ってますね！！素敵な曲を教えて頂いてありがとうございます！！またこれからも、どうぞよろしくお願い致します！！！ (2020年5月7日 10時) (レス) id: 45654b5508 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森下 衣舞 | 作成日時：2020年4月5日 13時
