Chapter:10 ページ11
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バスは、進み続ける。
景色は、変わらないまま。
何分経ったのか知りたいけど、スマホが使えない。
…ほんとに、どうなっているんだよ。
JM「どうしたもんかな、この状況…」
いつも冷静な判断ができるジミンも、完全に
お手上げ状態だった。
…相変わらずAは何も話してくれないし。
TH「とにかく家に帰りたい…」
僕が言うと、「そうだね」とジミンが言った。
JM「変な事に巻き込まれてることは事実だね。
ただ、こんなのは初めてだからさ。
解決策も何も分からない」
ジミンが顔をしかめて唸る。
TH「…バスに乗る時さ、いつも行先がバスに
書いてあったじゃん？
…僕がこのバス乗った時、行先が書いてなかった。
それも関係あるのかな」
JM「え、そうだったっけ？
ちゃんと見てなかった…。
でも、今のこの状況的に関係ないとは言い切れない」
話し合っても、謎は深まるばかり。
しつこいようだけど、僕は再度他の子と話しているAに聞く。
TH「ねぇ、A……。
本当に分からないよ、ちゃんと教えて」
するとAは僕を見る。
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……なんで。
なんでそんな、泣きそうな顔をしてるの？
「…そんなに、知りたいの？」
TH「あ、当たり前でしょ！
僕とジミンだけ、何も分かってないし…。
考えすぎて、頭が変になる」
Aの表情に動揺してしまう。
なんで、Aが泣きそうになるのさ。
泣きたいのは、何も知らない僕らの方なのに。
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「…教えたら、テヒョンもジミンも傷つく。
私はそれを分かってるから、言えないの」
TH「は………？」
そんな事言われたら、余計気になる。
僕とジミンが、傷つく？
何のことかサッパリ分からない。
JM「…A。
その気遣いは嬉しいけど、現に何も分からなくて
僕たちも苦しいんだよ。
それでも、教えてくれないの…？」
ジミンの優しい声に、Aの顔が歪む。
本当にどうしたんだよ、A。
いつものAじゃない。
サバサバして、物ははっきり言う子なのに。
今のAは、僕らにずっと隠し事をしてる。
何でも話せる唯一の親友じゃなかったの？
僕の表情が顔に出ていたのか、Aは
「そんな顔で見ないでよ…」
と弱々しく呟いた。
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森下(プロフ) - カナさん» カナさん、有難うございます！！実写化…なったらとんでもなく喜びます！笑。この作品に込めた思いが届いた事が本当に嬉しいです！またこれからも、どうぞよろしくお願いします！！ (2020年7月16日 22時) (
レス) id: 45654b5508 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - この作品を読んで、とても苦しかったです。他の方もいってらっしゃいますが、ぜひとも実写映画になってほしいくらいです。今、世界的にも注目を集める彼らが主役を務めればたくさんの人が考えさせられる、そんな作品だと思いました。涙なしにはいられません。 (2020年7月16日 18時) (レス) id: 02e49131f6 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 聴きました！とてもきれいでした。この話がいつの日か映画化されることを願っています（笑）それくらい、もっと多くの人に知ってほしいです。 (2020年5月7日 16時) (レス) id: 9b83238922 (このIDを非表示/違反報告)
森下 衣舞(プロフ) - ナナさん» 宜しければ、なんですが…。spring dayの他にも、色んな曲を聴きながらこの小説を書きました。「pure white」というピアノ曲です！あのバスの中で流れていそうな、とても綺麗な曲ですので、良ければ是非聴いてみてください！！ (2020年5月7日 10時) (レス) id: 45654b5508 (このIDを非表示/違反報告)
森下 衣舞(プロフ) - ナナさん» たくさんのコメント、本当に有難うございます泣！！曲聴きました！！自分で言うのも何ですが、合ってますね！！素敵な曲を教えて頂いてありがとうございます！！またこれからも、どうぞよろしくお願い致します！！！ (2020年5月7日 10時) (レス) id: 45654b5508 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森下 衣舞 | 作成日時：2020年4月5日 13時
