元人気アイドルは絶賛片恋中。【赤羽カルマ】 (ページ7)

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「え？どうしたの？」

私の呟きに渚が反応する。

『いやさ、この子AIじゃないかなーって』

「えぇー、それはないだろー」

私の考えを否定する岡島に賭けを提案する

『じゃあ、外れた方がハーゲンな』

.
建て付けの悪いドアを開けると、何やら奥に黒い箱が。

「！」

わらわらと近づくと液晶に女の子が映される

女の子が私達に挨拶をし、自らを「自律固定砲台」と名乗るとプツリと画面が切れた。

「…そう来たか！！」

とみんなが節電モードに入った黒い箱の前で話す

ハーゲン何味にしよう…

迷っている間に、HRが始まっていた

げんなりとした顔で自律固定砲台の紹介をする烏間先生は、もはや尊敬の域だね

私なら無理だから

すると殺せんせーがクスクスと笑い出した

『固定砲台ちゃんの方が何倍も可愛い』

「Aさん酷い！！」

曰く、「彼女」は思考能力と顔を持ち、れっきとした生徒として登録されている。
つまりあの場所からずっと狙われ続けても、先生は「生徒に危害を加える事は許されない」という契約があるため反撃出来ない。と

ニヤリと笑った先生は、E組に歓迎すると言い、授業を始めた。

「―この登場人物の相関図をまとめると…」

固定砲台が銃を動かし撃ち出す。

殺せんせーは弾をスッっとよける。

そして生徒の自慢と発砲への注意を伝えた

けれど固定砲台は次の攻撃の準備を始める

『…唯の自分勝手。的な』

ここからが本領発揮とでもいうように、プログラムを読み始める

「…こりませんねぇ」

そしてドッと弾を撃つ。

さっきと同じように殺せんせーがチョークで弾を弾くと、先生の手がバチュっと破壊された。

『わー、きしょりんこ』

「右指先破壊。増設した副砲の効果を確認」

固定砲台は淡々と述べていく。

「次の射撃で殺せる確率0.001％未満」
「次の次の射撃で殺せる確率0.003％未満」
「卒業までに殺せる確率90％以上」

「よろしくお願いします殺せんせー」
「続けて攻撃に移ります」

入力済みの笑顔で微笑みながら
転校生は次の進化の準備を始めた

_____

『岡島、ハーゲン』

「くっそぉ…逆になんでわかったんだよ！」

『えー、だってもしそれが生徒証みたいなやつだったとしたら少し斜めってるのは可笑しいし、普通の写真にしては画像が荒かったから。
おまけに光の入り方が可笑しかったしね』

「えー、じゃあアイ○ラかそうじゃないのかとかもわかるのか」

『やめなさい』