リセマラ続けて700回。やっと確率0.001の異能を手にしました。

第6話 森 鴎外さんとは ページ10

どうもこんにちは、
皆様。

突然で悪いが、私は森鴎外だ。


ポートマフィアの首領専属医師として働いている、中年間近の男だよ。



「リンタロウ、何処に向かって話してるの？」

「……何も聞かないでくれ給え、エリスちゃん…」


んんっ、では本題に移ろうか。

最近、どうも気になる子がいてね。
その子は永井家の一人っ子らしいのだよ。


永井家___といえば、代々強力な異能者の家系だ。



家主、永井 一
”育児”を理由に仕事を辞めた、元異能特務科。


主婦、永井 由美子
元暗殺者のハニートラッパー。

現在は主婦として夫と子供とラブラブである。



祖父、永井 恭二
母方の元暗殺者。

定年退職だとか言い、孫と遊ぶのを楽しみにしている老人。



現在調べられるのはこの辺りだろうか？

因みに言うと、私は灰色時代、一君と由美子さんの治療をしたことがあってね。

その時に仲良くなったのだよ。



そして、一昨日会ったAちゃんなのだけれど…


可愛かったよ。

……げふんげふん、とても礼儀正しい子だった。



だが一つ気になることがあったのだよねえ。

あの子、動作・口調ともに演技じみている所が多々あったのだよ。


可笑しいなあと、すこーし興味が湧いてね？



未だ分からないが、いずれは私の元へ来てもらおうと思ったのだよ。

その素質があるかどうか、見極めさせてもらうよ。




「……さて、エリスちゃん。今日も三時からAちゃん達に会いに行くよ。今日はついておいで」

「はーい！」



ぴょんっ、と高価そうな椅子から飛び降りた幼女、エリスは愛らしい顔で笑った。

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