第29話 ブラックホールなんて敵だ。 ページ37
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『っとぉ！ 君のブラックホール、良い動きするね』
私、尊敬しちゃうなあ。
と、右ステップで、
高速で飛んで来る楕円形の暗黒空間を避ける。
あれに当たったら即死だな
なんて呑気に考えながら、
男の異能が当たった地面を見た。
其処には、暗黒空間を中心とした五メートルほどの穴が空いている。
吸い込まれたのだ。
其の異能に
『なら、これは如何かな！』
ビッ、と小型ナイフを投げる。
まあ当たらないことは予想済みだ
あくまでも私の狙いは、あの厄介な暗黒空間の的をナイフに移すこと。
「無駄だな。俺のブラックホールには関係無い」
『くっ……』
それが上手く行ったのか、見事にナイフは暗黒空間へと吸い込まれて行った。
私はニヤリと嗤うと、一気に男に近付いた。
男の顔が目の前まで迫る
『貰った___』
握ったナイフを男の首に当てる。
これで私の勝利だ、暗黒空間は近すぎて出せまい。
”だが、戦闘において油断は禁物だ”
師匠に初めに習った事__
この言葉を習っていて、良かった。
「何！？ ……とでも言うと思ったか？
___残念。チェック・メイトだ」
瞬間。
耳をつんざく様な音がし、
男の銃弾が至近距離で私の頭目掛けて撃たれ、
私は大きく仰け反った。
「ふっ……油断禁物。って奴だな」
『まあ、それはこっちのセリフなんだけど』
「な、何故！！」
男の顔が驚愕に染まる。
何故でしょうか？
正解は、お前が油断したからだよ。
私は拳銃の照準を男の頭に合わせ、引き金を引いた
『___残念。チェック・メイトだ』
私は、倒れる男を、何をするでもなく見つめ、師匠の言葉を思い出していた。
「人は、勝ったと思い込んだ時が1番油断する」
私にそう教えてくれたのも、師匠だった。
『……私、師匠に教わってばっかりだな』
__久々に握った銃。
師匠は軽々と使いこなすこの拳銃だが、私にはとてもじゃないが扱えない。
思えば、私初めてこの銃で戦ったかもしれないな
最後の一撃を決めてくれた銃のボディを少し撫で、また左脚のホルダーに仕舞った。
『今回は有難う、また宜しく』
私じゃ君を上手く使うことは出来ないけど、
大切にするから。
そんな意味を込めて、お礼を言った
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怪盗MOON - (二回目コメ)え！？龍頭抗争時の描写の仕方どんだけ上手いんですか！？星つけときます！あああ！旧双黒が最高すぎるぜ！(済みません。) (2019年11月18日 23時) (
レス) id: 0995fcb332 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗MOON - 24話より。怪「5000億円は澁澤さんの遺産さ〜♪」(あれ『太宰治の入社試験』の時の太宰さん口調！？) (2019年11月18日 23時) (レス) id: 0995fcb332 (このIDを非表示/違反報告)
海豚 - 七海さん» コメント二つも！？有難うございます。コンタクトお揃いですね。嬉しいです…笑 1ヶ月間という長い間待ってくださって、本当にありがとうございました！！！ (2018年6月22日 18時) (レス) id: a5f8312cdf (このIDを非表示/違反報告)
海豚 - 雪さん» 雪さん！！！返信物凄く遅れてしまい、申し訳ありませんでした！！本当に1ヶ月待って貰えるとは思えず、感激です。お気遣いありがとうございます。身に染みます……w (2018年6月22日 18時) (レス) id: a5f8312cdf (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 面白かったです！！続き待ってますね(*^▽^*) (2018年6月11日 21時) (レス) id: 497f6be280 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海豚 | 作成日時：2018年5月4日 16時
