第26話 終わらない戦い ページ34
『っ、危な……いなっ！』
バキッ、バキッと自身の持つ体術を駆使し、敵をなぎ倒していく。
因みに言うと、敵は銃持ちばかり。
スナイパーに機関銃、
そろそろ死ぬぞ？
『おっ___っぶな！』
チッ
と頬を銃弾が掠る。
嗚呼、スナイパーか。
生憎私は銃が苦手なので、ナイフと躰しか使えない
厄介だな、此れは……
別行動なんて取るんじゃあなかった、失敗だ。
自分の力量を過信していた__と言うのも有るが、私には異能を使う力がないのだ。
敵は私を狙って来た。
『糞が……埒があかないし、増援も期待できない』
あーーああ、
もう最悪だ。
息切れは未だだが、いずれ体力にも限界が来る。
『あと……ひい、ふう、みぃ__っと。15？ 多すぎでしょ』
飛んで来る球をひらりひらりと避けながら、敵の数を数える。
こんな芸当ができるのは、
まあ私の8年の成果って訳だ。
『いった』
自慢は良い。
それに、インカムからも通信は無い。
トンと片足を突いた所で、激しいエンジンの音が聞こえた。
此れは___車か？
敵の増援ならば厄介だ。
頼むから此方の増援であってくれと、
後ろを振り返った。
『は……太宰、中也』
「おおーーいA〜！」
「手前！ 乗り出すんじゃねえ！！ 振り落とすぞ」
『__それって、バイク？』
「当たり前だろ！」
と中也が叫び、バイクから飛び降りる。
嗚呼、さっき別れたのはバイクを取りに行く為だったって訳だ。
「残念だったなァ……敵さんよ」
敵の足元が、沈む。
「ま、真坂……お前は重力使いの！！」
「当たりだよ。おめでとう」
「敵に葬られるなんて、戦士としては最高の死に方でしょ？」なんて笑顔で言う太宰は、私と同い年とは思えない。
やめてやれ
その光の無い目で微笑むな
恐怖が増すだけだ。
「重力、操作」
ビィインと空気がはりつめるような音がし、兵士達は地に沈んだ。
同時に、はあぁと溜息が出る。
だがそれは、安著などでは無い
安心など、出来るはずもないのだから。
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怪盗MOON - (二回目コメ)え！？龍頭抗争時の描写の仕方どんだけ上手いんですか！？星つけときます！あああ！旧双黒が最高すぎるぜ！(済みません。) (2019年11月18日 23時) (
レス) id: 0995fcb332 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗MOON - 24話より。怪「5000億円は澁澤さんの遺産さ〜♪」(あれ『太宰治の入社試験』の時の太宰さん口調！？) (2019年11月18日 23時) (レス) id: 0995fcb332 (このIDを非表示/違反報告)
海豚 - 七海さん» コメント二つも！？有難うございます。コンタクトお揃いですね。嬉しいです…笑 1ヶ月間という長い間待ってくださって、本当にありがとうございました！！！ (2018年6月22日 18時) (レス) id: a5f8312cdf (このIDを非表示/違反報告)
海豚 - 雪さん» 雪さん！！！返信物凄く遅れてしまい、申し訳ありませんでした！！本当に1ヶ月待って貰えるとは思えず、感激です。お気遣いありがとうございます。身に染みます……w (2018年6月22日 18時) (レス) id: a5f8312cdf (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 面白かったです！！続き待ってますね(*^▽^*) (2018年6月11日 21時) (レス) id: 497f6be280 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海豚 | 作成日時：2018年5月4日 16時
