リセマラ続けて700回。やっと確率0.001の異能を手にしました。

後日談 ページ30

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それから数分後、更衣室のカーテンが漸く開いた。

そこには、太宰に選んだ服を着た中也の姿が。



あれ、私ちゃんと入れたような……あ。

いつの間にか隣でくすくす笑っている悪魔(太宰)を見る。


本当、此奴は抜け目がない。


中也の服と自分の服をあの時すり替えやがったんだ。悪戯の天才とはこの事か。


太宰が待ってましたと言わんばかりに


「中也ちいさ〜い！ それ私のだよ？ 嗚呼、身長だけじゃなくて脳みそも小さいから、分からなかったよね。御免」


ぷぷっ、と笑いを堪えながら指摘する太宰。


「通りで大きいと思ったら、手前の仕業か！ この陰険野郎！！」

「気づかないってとこ、流石だよねえ〜」


中也が着ている、砂色の外套に、ストライプのシャツ。白ズボン。

どれもぶかぶかだ。


「五月蝿え黙れ！ 俺は此れから大きくなるんだ！」

「いいや、君はこの一年で2センチくらいしか伸びて居ないだろう？ 私の呪いが効いたのだね！」

「あああーーー！ ムカつくこの野郎！！」



『まあ、何時も通りになって良かったかな！』




店の中で取っ組み合う16歳二人。そして、それを注意せず横で笑っているA。

迷惑でしかないのは皆さんご存知だろう





その後、店から苦情が来たことは、言うまでもない

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