リセマラ続けて700回。やっと確率0.001の異能を手にしました。

第11話 巫山戯んな幼女趣味 ページ17

『痛い、痛……』

「あんたなんか産むんじゃなかった。死ね、死ね」


そんな事言わないで、私は、頑張ったよ
お母さんの為に__


「この、役立たず」




記憶なんて、
いらない。

嗚呼、嫌な夢だ

確か、この時からかな


転生というものに希望を感じなくなったのは

もうやめよう
ーーー




「リンタロウ！ Aがやっと目を覚ましたわ」

『森さん……てことは、此処は医務室かな』



はあ、頭が痛い
だが、やーーっと解った

私が倒れたのは、全てヤブ医者(森さん)の所為だって事が。



「ご名答だ。Aちゃん！ 気分は如何だい。御免ね、私の元に連れてくるには、これが1番だったのさ」

『混ぜましたね？ やけに優しいなあと思ったら』


ため息まじりに答えた
私の脳内に浮かぶのは、あのオレンジジュース。

そう、このヤブ医者。私にくれた飲み物に、薬を混ぜやがったんだ。


心の中で舌打ちを打つ。
チッ、


……お陰で、嫌な夢を見てしまった



「まあまあ、そう怖い顔をしないでくれ給えよ。可愛い顔が台無しだ」

『で、薬を使ってまで私に話したかった事って何なんですか？ 森さんのせいで第一印象が台無しです』



にこにこと胡散臭く笑う森さん。そんな笑みで可愛いとか言われても、恐ろしいだけだ。

さらっとスルーして、睨みつけながら言う。


台無しはこっちの方だってんだ

広津さんの目の前で、子供らしく気絶___最悪だ。
絶対なめられた



「まあ、話を聞き給え。Aちゃん

君のことだから、今心の中で「絶対なめられた」とか思っているのだろう？ 安心し給え。広津さんはそんなに薄っぺらい人じゃあないよ」



当然のように心を読んでおいて、話を続けるんじゃない。巫山戯んな幼女趣味

怖いわ。

普通に恐怖


「じゃあ、本題に移ろうか。取り敢えず、今の君の立場は、中級構成員だ。広津さんを師匠として、先ずはマフィアとしての力を付けて貰うよ」

『へえ、広津さんを師匠に……ですか』


まあ、あの人ならちゃんと訓練とかしてくれそうだしな。妥当だろう。

それで、中級構成員とは？



『私の仕事は？ 矢っ張り殺しとかでしょうか』

「否、其れは十分に力が着いてからの話だよ」



「君を死なせでもすれば、あの両親が黙っていないだろうしねえ……」としんみりいう森さん。

嗚呼うん。分かる


だって家の親バカ、もう病気の域に達してるし。



病名は、”娘溺愛症候群” とかかなあ……

ま、私は嬉しいんだけど。

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