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殺.された山際女史の死因はマフィアの仕業だと思われていた。
しかし、それも誰かの偽装だとわかり彼女の後輩だと言った杉本巡査は顔を曇らせる。
「そんな…偽装の為だけに遺骸に二発も撃つなんて…。
非道い…」
沈んだ顔と声だが、ルイスはその言葉の矛盾を見逃さなかった。
先ほど、箕浦は胸部に三発銃で撃たれたと言っていた。
が、杉本は遺骸は二発撃たれたと言った。
その言葉の意味することは、一つ。
それに気づいたルイスが杉本をキツく睨みつけるが、杉本は気づく様子もなく乱歩に肩を叩かれていた。
どうやら杉本に許された推理の時間が切れたらしい。
ケラケラと笑いながら杉本に「名探偵の才能無いね!」と明るく言う乱歩に、箕浦が眉間に皺を寄せて声をかけた。
「
事件の解明は即ち地道な調査、聞き込みに現場検証だろうが!」
そう高々に言う身の裏とは対照的に、乱歩は呆れた様子を見せる。
乱歩曰く、名探偵は推理などしない。
彼の能力『超推理』を持ってすれば犯人も、殺した場所も時間も方法も、全て判明すると。
そう言った。
だが、それを聞いた箕浦は激昂するだけだ。
「
貴様は神か何かか!そんな力があるなら俺たち刑事は皆免職じゃないか!!」
「まさにその通り。漸く理解が追いついたじゃないか。」
箕浦の言葉にケロリとした態度で乱歩が応える。
そんな乱歩の態度に箕浦はこめかみに青筋を浮かべながら睨みつけた。
ここまで聞いてまだ乱歩のことが信用ならないのか。
乱歩の態度も確かに褒められたものではないが、それは彼が自分に自信を持ってるゆえに。
(こんなところで言い合いをしてるより、乱歩の推理を聞いた方が有意義なのに。)
彼女を殺した犯人を知りたいと思っていながら乱歩の言葉は否定する。
それは矛盾していないかと思いながら、彼らの言い合いを聞いていた。
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紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2023年4月2日 12時) (レス) @page3 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねむ | 作成日時:2018年6月4日 21時