入学-31 ページ37
午前の見学が終わり、各自で昼食を摂る時間帯になった。
百舌谷は午後のスケジュールを簡潔に話し、廊下を後にした。
｢お義姉様、どうなさいますか？｣
可愛らしく首を傾げながら聞く深雪にAは｢そうね…｣と考える。
｢ほのかと雫はどうするの？｣
Aがそう聞けば、2人は学食で昼食を摂るらしく。
｢私たちもそうしましょうか。｣と深雪に声をかけた所で、多数のクラスメイトが声をかけて来た。
｢司波さん、六笠さん、お昼はどうされますか？｣
｢学食に行くつもりですが…｣
｢ご一緒してもよろしいですか？｣
｢席が空いていれば…｣
困り顔の深雪など気にも留めずに自分の意見を通そうとする同級生達に、Aの機嫌は急降下している。
そんなAをハラハラしながらほのかと雫が見ていると、先ほどの森崎が｢じゃあ行きましょう！｣と声をかけた。
(何であの子が仕切っているのかしら…？)
このやり取りから、Aの中の森崎の好感度は最悪なものになった。
────────────
｢深雪!A〜!こっちだよ〜｣
明るい声が学食に響く。
深雪とAがそれぞれ呼ばれた方を向くと、エリカが手を振り笑顔で立っていた。
その席には他にも美月と達也───･･･そして、A達が知らない男子生徒が座っていた。
(新しい友人かしら？)とAが首を傾げていると、ほのかがAの服の裾を引っ張った。
｢ほのか？どうしたの？｣
｢私たち、別の席に行くね。｣
｢どうして？一緒の席に座れば…｣
｢ありがたいけど、今日は遠慮しておくよ。｣
譲らないほのかと雫に、少しの寂しさを覚えたAだが、2人の好意を無駄にするのは良くないと思い返し、｢そう…｣と頷いた。
｢それじゃ、私たちはここで…｣
そう言いかけたほのかだったが、それは森崎の声に遮られる。
(また森崎君…)と軽く苛立ちを覚えたAは、森崎の言い放った言葉に怒りを通り越して呆れたようだった。
｢ちょうど良かった。この席譲ってくれないか？｣
(あり得ないわ…まだ食べてる途中じゃない…)
森崎はどこまで自己中心的で二科生の事を下に見ているのか──･･･。
Aの苛立ちを増幅させるのには、十分な態度だった。
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asukamte9(プロフ) - クマさんさん» ありがとうございます！アニメもまた再開しますし、亀更新ではありますが更新していこうと思います〜！ (2020年7月7日 23時) (
レス) id: 7e8a231f5c (このIDを非表示/違反報告)
クマさん - 魔法科高校の劣等生久しぶりに見ました！面白いですよね！続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2020年7月7日 23時) (レス) id: 431c65eee8 (このIDを非表示/違反報告)
asukamte9(プロフ) - もっぴさん» ありがとうございます〜！ (2020年4月23日 4時) (レス) id: 7e8a231f5c (このIDを非表示/違反報告)
もっぴ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！！！ (2020年4月23日 2時) (レス) id: bfcff30253 (このIDを非表示/違反報告)
asukamte9(プロフ) - 直美さん» 誤字報告ありがとうございます!修正しておきますねー！(￣^￣ゞ (2018年8月30日 21時) (レス) id: 14056de88c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむ | 作成日時：2017年10月1日 3時
