入学-15 ページ21
結果として、エリカに案内をしてもらい訪れた｢ケーキ屋｣はその実｢デザートの美味しいカフェテリア｣だった。
そこで軽く昼食を摂り、談笑を楽しんだ後A達は自宅へと帰りそれぞれの自室へと戻った。
達也とAは深雪のゴリ押しで寝室を共にしているが、それ以外は各自自室を設けている。
その自室で制服を脱ぎ壁に掛けて、私服に着替えたあと、机の上にあるパソコンのスイッチを押す。
ヴゥンと音がしてディスプレイが浮かび上がり、すぐ様目的の人物と通信が繋がった。
『ハァイ、Aちゃん♡元気にしてたかしら？』
｢はい。お母様も、変わらず元気そうで安心しました。｣
Aの通信相手は自身の母親である
両親は今、海外に拠点を置いている為日本には居ない。
そのため、こうやって時折現状報告をしているというわけである。
『ごめんなさいね。本来なら私だけでも入学式に行きたかったのだけれど、どうしても片付けなければならない仕事があって…。』
｢気にしないでください。それに、お母様が来たらそれこそ皆さん驚かれますよ。｣
苦笑いでAがそう言うと、秋穂は｢それそもうねぇ｣と何処か残念そうに答えた。
しかし、秋穂が残念そうにしていたのは一瞬で、｢それで…｣とAに問いかける。
『Aちゃん、何か良い事でもあったのかしらぁ?凄く嬉しそうよ。』
にこ、と笑った母の言葉に、｢そうですか?｣と自身の頬を触りながらAは不思議そうな顔を見せたが｢そうかも知れませんね…｣と笑みを浮かべた。
｢その、私にもお友達が出来たのです。…、それに達也にも。きっとその事だと思います。｣
『あらまぁ、そうだったのね！それは良い事だわ!それじゃあ高校生活も楽しみでしょう?』
達也とAは自身の境遇上友人という存在が余り…というよりほぼ居ないに等しい。
その為、Aはほのか達と出会った時は戸惑いを隠せないでいるのと同時に大切にしたいという気持ちもある。
その報告を受けた秋穂は娘とその婚約者に友人が出来たことを自分の事のように喜んだ。
｢えぇ、そうですね。皆さんとても良い方達なので、明日からが楽しみです｣
言いながら微笑むAに内心安堵した秋穂は背後から名前を呼ぶ声に小さなため息を吐いた。
『どうやらタイムリミットみたいね。ごめんなさい、まだやるべき仕事が残っていて…』
｢いいえ、お気になさらずに。…部下の人にあまり無茶を言ってはいけませんよ？｣
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asukamte9(プロフ) - クマさんさん» ありがとうございます！アニメもまた再開しますし、亀更新ではありますが更新していこうと思います〜！ (2020年7月7日 23時) (
レス) id: 7e8a231f5c (このIDを非表示/違反報告)
クマさん - 魔法科高校の劣等生久しぶりに見ました！面白いですよね！続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2020年7月7日 23時) (レス) id: 431c65eee8 (このIDを非表示/違反報告)
asukamte9(プロフ) - もっぴさん» ありがとうございます〜！ (2020年4月23日 4時) (レス) id: 7e8a231f5c (このIDを非表示/違反報告)
もっぴ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！！！ (2020年4月23日 2時) (レス) id: bfcff30253 (このIDを非表示/違反報告)
asukamte9(プロフ) - 直美さん» 誤字報告ありがとうございます!修正しておきますねー！(￣^￣ゞ (2018年8月30日 21時) (レス) id: 14056de88c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむ | 作成日時：2017年10月1日 3時
