本家へご挨拶 ページ3
六笠家。
それは京都の名家であり裏数字付きという家系の一族である。
その一族を訪ねる者がいた。
名前は六笠A。
この六笠家のご息女だ
この春から国立魔法大学付属第一高校に入学するため本家の現当主六笠
｢…お祖母様、Aです。｣
｢────お入りなさい。｣
凛とした、しかしどこか優しい声が聞こえる。
Aはその声に小さく安堵の息を吐くと、｢失礼します｣と声をかけ
｢よう来てくれたねぇ、A。そないな所に立っとらんと、こっちへいらっしゃい。｣
今まで六笠家が経営する会社の書類でも見ていたのだろう。
今では珍しくなった紙媒体の書類を机に置き、Aの方を見てにこりと笑った。
Aはその言葉にパァっと笑顔になり、パタパタと文のいる机まで駆け寄った。
｢お久しぶりです！お祖母様！お会いしとうございました！｣
｢おばあも会いたかったわ。最後に
優しい手つきで頭を撫でてくれる祖母は、Aにとっての癒しの場でもあった。
頭を撫でてくれるのを堪能したAはさっそく近況報告へ入った。
｢私と達也さん、深雪ちゃんは4月から第一高校への入学が決まりましたわ。どこのクラスへ配属かはわかりませんが…、恐らく、達也さんとは別れることになるでしょう。｣
第一高校のクラス編成のシステムを知っているAは顔を曇らせながら言う。
文もAと同様に顔を曇らせた。
｢
｢ええ…。単なる一科生と二科生の事をそのように呼ぶのは、心が苦しいです｣
どうして対等にいられないのか。
どうして一科生は二科生を蔑み二科生は諦めているのか。
それが、1番の疑問で1番の悩みだった。
｢この対立を変えるのは難しいやろうなぁ…。｣
文がそう呟く。
｢まぁ、なるようになれ、やな。もしかしたらとんでもない革命が待っとるかもしれん。｣
｢…革命…ですか、｣
Aが呟いたのと同時に文はパンっと両手を叩き、この空気を変えた。
｢湿っぽい空気はこれで終わりや。今からは達也はんや深雪はん達の近況を教えてもらおか｣
｢はい。わかりました。｣
空気を変えてくれた文にAは心の中で感謝をし、祖母の言葉に耳を傾けた。
閑話(本家へ挨拶に行ったその後の話)→←裏数字付き(バックナンバーズ)について
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asukamte9(プロフ) - クマさんさん» ありがとうございます！アニメもまた再開しますし、亀更新ではありますが更新していこうと思います〜！ (2020年7月7日 23時) (
レス) id: 7e8a231f5c (このIDを非表示/違反報告)
クマさん - 魔法科高校の劣等生久しぶりに見ました！面白いですよね！続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2020年7月7日 23時) (レス) id: 431c65eee8 (このIDを非表示/違反報告)
asukamte9(プロフ) - もっぴさん» ありがとうございます〜！ (2020年4月23日 4時) (レス) id: 7e8a231f5c (このIDを非表示/違反報告)
もっぴ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！！！ (2020年4月23日 2時) (レス) id: bfcff30253 (このIDを非表示/違反報告)
asukamte9(プロフ) - 直美さん» 誤字報告ありがとうございます!修正しておきますねー！(￣^￣ゞ (2018年8月30日 21時) (レス) id: 14056de88c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむ | 作成日時：2017年10月1日 3時
