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先ほど片付けの終わった場所から少し目を逸らせば、またもや紙束の山がAを出迎えた。
これを片付け終わるにはどのくらいの時間がかかるのやら、と思いながら紙束の中からブックスタンドを掘り起こしていく。
(それにしても珍しいわね。
ブックスタンドに紙の束───…それも、魔導書だなんて。)
Aの家にも紙媒体は置いてあるが、それは管理が厳しく常に閲覧を限定されているモノばかりだ。
たとえAであっても、両親と祖父母の許可がなければ決して見られない。
そのため、娯楽以外の目的の紙媒体を見るのはもしかしたら初めてかもしれないと内心ワクワクしているのもまた事実だ。
中身を拝見したいところだが、摩利と達也がいる手前迂闊な真似はできない。
少し残念に思いながらもブックスタンドに本を戻していると、不意に摩利が口を開いた。
｢さて、君たちをスカウトした理由を話したいと思っていたが──…そういえば先程ほとんど説明してしまったな。
達也くんには未遂犯による適正化と二科生に対するイメージ対策。
六笠には主に書類の整理とこの部屋の片付け、後は風紀委員の手伝いだな｣
本をブックスタンドに並び終えたAはその宣言に内心小さくため息を吐く。
この部屋の惨状を見れば、なんだか達也より自分の方が大変な気がする、とはとても口に出せなかった。
｢憶えていますが、イメージ対策の方はむしろ逆効果ではないかと。
───端末の中身を見ても良いですか？｣
｢書類の整理と部屋の片付けは構いませんが、手伝いとは具体的には何をすれば？｣
2人に同時に質問された摩利は、まず最初に達也の言葉に頷き次いでAの質問に答える。
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零 - 早く続きが見たい (12月18日 20時) (
レス) @page35 id: d8cab8ae04 (このIDを非表示/違反報告)
華奈(プロフ) - 更新楽しみに待ってます♪ (2021年11月25日 23時) (レス) @page22 id: 45dc289628 (このIDを非表示/違反報告)
asukamte9(プロフ) - 乃さん» ありがとうございます。執筆頑張ってるので、もうしばらくお待ちください！ (2021年1月24日 22時) (レス) id: 7e8a231f5c (このIDを非表示/違反報告)
乃 - 進み具合はどうですか？とても楽しみにしています！ (2021年1月24日 22時) (レス) id: 9c037e67a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむ | 作成日時：2020年10月5日 20時
