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あっという間に授業は終わり、放課後がやってくる。
思い足取りのまま、Aと達也は生徒会室へと訪れていた。
既にIDカードを認証システムに登録済みなのでそのまま生徒会室の中へ入る。
(その時に風紀委員会入りが規定事実になってしまう為、二人して反対したが真由美と摩利、二人に押し切られてしまった為、登録せざるを得なかった)
｢司波達也です｣
｢司波深雪です｣
｢六笠Aです｣
そう名前を言うと、明確な敵意をはらんだ視線に迎えられる。
発生源は壁に埋め込まれたワークステーションのコンソール、の向かい側。
昼休みには空いていた場所だった。
｢失礼します。｣
その敵意をはらんだ視線はまっすぐ達也を見据えていたが、達也はこの手の視線には慣れている。
そのため、ポーカーフェイスのまま黙礼すると敵意は嘘のように霧散された。
しかし、霧散されたと言っても達也に向けられた敵意が解消されたわけではなく、正確にはAと深雪に感心が移っただけだ。
それだけでこの人物もまた、
彼は確か、入学式の時真由美のすぐ後ろに控えていた二年生だったと記憶している。
つまり、生徒副会長、と言う事になる。
｢副会長の服部
そして六笠Aさんも。風紀委員会へようこそ。｣
服部はそう挨拶してそのまま席に戻った。
まるで達也など最初から存在していないかのように扱う服部に、Aは心の奥底が冷えていくように感じた。
そして憤りを感じたのは深雪も同じだったらしい。
深雪の周囲の温度が少しばかり冷えたのを感じながら、冷静に…と心の中で自分に言い聞かせる。
微妙な空気に包まれる中、不意に気安い挨拶が二つ飛んできた。
｢よっ。来たな。｣
｢いらっしゃい、深雪さん。達也くんと六笠さんもご苦労様｣
既に身内のような扱いで気軽に手を挙げて見せたのは摩利。
ナチュラルに違う扱いを見せたのは真由美。
Aは(もうこのお二人に限っては気にしても仕方がないのかもね、)と内心でため息を吐いていた。
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零 - 早く続きが見たい (12月18日 20時) (
レス) @page35 id: d8cab8ae04 (このIDを非表示/違反報告)
華奈(プロフ) - 更新楽しみに待ってます♪ (2021年11月25日 23時) (レス) @page22 id: 45dc289628 (このIDを非表示/違反報告)
asukamte9(プロフ) - 乃さん» ありがとうございます。執筆頑張ってるので、もうしばらくお待ちください！ (2021年1月24日 22時) (レス) id: 7e8a231f5c (このIDを非表示/違反報告)
乃 - 進み具合はどうですか？とても楽しみにしています！ (2021年1月24日 22時) (レス) id: 9c037e67a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむ | 作成日時：2020年10月5日 20時
